腸内百景の巻

バンドマンなのに革ジャンが似合わない、ロックバンドのボーカリストなのに肩書以外過剰なところがひとつもない……カッコつけてると思われたくなくてカッコつけられない! 自意識と憧れの狭間で叫ぶ! 2020年5月下旬発売、ロックバンド・フラワーカンパニーズ鈴木圭介の自意識爆発エッセイ集『深夜ポンコツ』から傑作コラムを特別公開!「たとえ今が冬だったとしても、季節は巡る。春はまた来るのだ!」

腸に内視鏡を入れた。生まれて初めて。下痢が続いていたし、があったりしたから一度調べないといかんと思っていたんだが、やはり場所が場所なだけに、なかなか踏み切れないでいた。しかしもう41歳だし、何があるかわからない。今回ついに入れる決心をし、朝8時過ぎに病院へ向かった。まず昼までに2リットルの下剤を飲む。これが、ほんのりオレンジ味でくそ不味いことこの上ない。飲み始めて1時間ぐらいで腸内戦争が始まる。ピーピーピーピー、ろくなもんじゃねぇ。

当日、内視鏡検査をする人が僕の他にもう1人いて、お互いトイレの争奪戦。ノックのスピードで我慢の限界度をアピール。これが本当の「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」だと思った。ディランには及ばずともアクセル・ローズよりはリアルに歌えそうだった。昼前には、検査着に着替えるんだが、この検査着、お尻の部分だけ丁寧に開いているというデイヴィッド・リー・ロス以外誰も着ないだろう粋なデザイン。嬉し恥ずかし朝帰りな微妙な気持ちで、いざ検査室へ。

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深夜ポンコツ

鈴木圭介

バンドマンなのに革ジャンが似合わない、ロックバンドのボーカリストなのに肩書以外過剰なところがひとつもない……カッコつけてると思われたくなくてカッコつけられない! 自意識と憧れの狭間で叫ぶ! 2020年5月下旬発売、ロックバンド・フラワ...もっと読む

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