成熟とは「自分のため」と「誰かのため」をくり返してすすむこと

わかり合えない人と仲良くできるのは雑談のおかげ、というサクちゃん。でも、2つの条件があるそうです。やりたいことがなくても、無理も背伸びもせず、笑って暮らすためにサクちゃんが考え続けてきたことを、新刊『世界は夢組と叶え組でできている』よりお届けします。

いい雑談でちがいを楽しむ

わたしは雑談が好きだ。

「この人の言っていることがわからない」というとき、理解できない人に対して怖がったり嫌うのがいちばん楽な方法で、わたしも学生の頃は「よくわからない人」には近づかないし接点をもたなかった。オタクとヤンキーは交わらなかったし、ギャルにはギャルの友達ばかりがいた。共通の景色も言葉ももち合わせていないからだ(ちなみにわたしはCUTiE寄りのオリーブ少女だった)。

でも、「わかる人とだけいればいい」のはとても狭くて、そもそもわかり合える人なんてそういない。わたしたちはおとなになればなるほど「わかり合えること」の少なさにおどろき、ときにガッカリもする。

だから、おとなになるほどわかり合えない人との付き合い方が大事になる。わからない人に「わからないからわかりたい」と思えると、関心をもってもらえた人はうれしいし、「知りたい」という興味関心は、いつでも友情や恋愛の入り口になる。たとえその結果「やっぱりわかんないわ〜」となったとしても、そこで生まれた対話の分だけ自分の中にはなかった色が増える。

わたしは、自分とまったくちがうわかり合えない友人とも、とても仲良くしているし、お互いを尊重できる。それはなぜかというと、雑談ができるからだ。 「雑談ができる」って、雑談なんて誰でもできるだろうと思うかもしれないけど、わたしの好きな「雑談」はふたつの条件を満たさないとできない。

まずひとつは、お互いに正直であること。

正直であるというのは、自分がどう思っているか、自分のことをよく知っていて、偽らないということ。逆に、正直でないというのは、他人の出すものによって自分が出すものを変えたり、ほんとうは思っていないことをその場に合わせて言ったり、さらにそのことに自覚がないことだ。  正直でない人は、自分が隠している、触ってほしくない部分に触れられると怒る。そうならないように、話す内容や反応をコントロールしようとする。無意識でも。

正直な人は、断固たる意志があるとか思ったことをなんでも言うのではなくて、わからないことをわからないと言えて、考えが変わったら変わったと言える。

お互いに正直だと、ちがうことが怖くないし、攻撃されないので、安心して自分の思いや考えを整えずにそのまま出すことができる。きれいにラッピングされていない相手をそのまま知ることができると、いい雑談ができる。

もうひとつは、言葉をもっていること。

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世界は夢組と叶え組でできている

桜林直子

やりたいことがない人は、どうすればいいの? そもそもやりたいことって、なに? 「やりたいことをやろう」「夢を持とう」と、やりたいことのある人=「夢組」に向けたメッセージがあふれるなか、やりたいことのない人=「叶え組」に寄り添う“考え方...もっと読む

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コメント

kawac 「自分のため期」しか身に覚えがない叶え組、ってバランス悪すぎだよな〜・・・orz - 4ヶ月前 replyretweetfavorite