わかる日本書紀

生贄に選ばれたけど、知恵をふりしぼって生還!【第16代⑤】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第16代、仁徳天皇の御代のお話。

防災と灌漑(かんがい)の大事業を実行①

仁徳十一年四月十七日、天皇は臣下たちに詔しました。
「今、この国を見るに、野や沢が広く遠く、田や畑は少なく乏しい。
また、河の水は正しく流れず、下流は滞(とどこお)っている。すこし長雨が降れば、海の潮が逆流して、村里は船のように水に浮かび、道路は泥土になる。だから、臣下たちは共に視察して、川を氾濫させる源を掘削して海に通わせ、逆流を防いで、田と家を安全にせよ」

十月、宮の北の野原を掘り、南の川の水を引いて、西の海に入れました。それでその川を、堀江(ほりえ)※1と名付けました。
また、北の川の洪水を防ごうとして、茨田堤(まむたのつつみ)※2を造りました。
このとき、築いてもすぐに壊れて塞(ふさ)ぐのが難しい切れ目が二か所ありました。そのとき、天皇の夢に神が現れて教えました。
「武蔵人(むさしのひと)・コワクビ(強頸)、河内人茨田連(こうちのひとまむたのむらじ)・コロモノコ(衫子)の二人を河の神に捧げ祀れば、必ず塞ぐことができるだろう」

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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