動物としての「感性」を、なくしてはいけない

重度の自閉症を抱えながらも、社会を鋭く見つめている作家・東田直樹さんのコラムです。
朝晩の空気がさわやかになり、「夏の終わり」を感じる季節になりました。
前回記事「障害を抱えながら、幸せになること」の中で、「記憶は、線ではなく点のようなものだ」と話されていた東田さん。
「季節の変化」を、どういうふうに感じ取っているのでしょうか。

 今年も暑い夏でした。

 僕は夏が来るたび、自分がこの地球で生きていることを実感します。

 時間の流れがわからない僕にとって、季節の移り変わりは、目で見て確認するものです。

 生き生きとした植物の緑、蝉の鳴き声、入道雲など、夏を感じさせてくれる風景が広がると
 まるで、絵本のページを一枚めくる時のように胸がときめくのです。

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跳びはねる思考—22歳の自閉症作家が見た世界

東田直樹

「僕は、まるで壊れたロボットの中にいて、操縦に困っている人のようなのです。」 会話ができないもどかしさや意に沿わない行動をする身体を抱え、だからこそ、一語一語を大切につづってきた重度自閉症の作家・東田直樹。 小学生の頃から絵本...もっと読む

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コメント

fujinejima すごく、胸に迫る…『今年の夏も無事に終わりました。何事もなく次の季節を迎えられることが、僕の喜びなのです。』⇒ 約4年前 replyretweetfavorite