週刊ダイヤモンド
#31 セレンディピティ/ストーリーテリング/遊び心
左脳と右脳を行き来しながら思考をデザイン
【論理と創造】のキーワード集(3)
セレンディピティ
「思いがけないものを偶然発見する力」を「セレンディピティ」と呼ぶ。
経営学者のピーター・ドラッカー氏は著書『イノベーションと企業家精神』の中で、ベンチャー企業が成功する条件の一つとして、「予想もしていなかった市場で、予想もしていなかった客が、予想もしていなかった製品やサービスを、予想もしていなかった目的のために買ってくれること」と、想定の範囲を超えたところにビジネスの機会があることを述べている。
クリエイターに根強い支持を得ている名著『アイデアのつくり方』において、著者のジェームス・ヤング氏は、アイデアを生むための五つのステップを挙げている。①情報の収集→②情報の咀嚼→③放棄する→④ひらめき→⑤アイデアの具体化、だ。情報を収集してそしゃくした後は、途中でいったん意識を考えから外し、自分の創造力や感情を刺激する別のものへ意識を移す。無意識のひらめきや出合いに任せる点は、まさに「セレンディピティ」といえる。
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この連載について
週刊ダイヤモンド
「論理的思考(ロジカルシンキング)」と「創造的思考(クリエイティブシンキング)」の組み合わせが求められる現代社会。本連載では、論理と創造をつなげるためのフレームワークやキーワードを数多く紹介する。実は美的センスは鍛えることができる。あ...もっと読む
著者プロフィール
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