わかる日本書紀

兄を天皇にするため、自死を選んだ皇太子【第16代②】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。前回に引き続き、第16代、仁徳天皇が皇位につくまでのお話。

ウジノワキイラツコと皇位を譲り合う②

♦前回のお話→皇位を譲り合う兄弟「どうぞ」「いやいや。どうぞ」【第16代①】

その後、オオヤマモリは常々、先帝が自分を皇太子に立てなかったことを恨んでいましたが、重ねて今回のことも怨みに思いました。そこで、
「私が皇太子を殺して、皇位に上ろう」
とたくらみました。オオサザキは、その謀(はかりごと)を前もって聞いていたので、秘かに皇太子に、兵士を備えて身を守るように伝えました。
皇太子は、兵を配備して待ち受けていました。
オオヤマモリはそれを知らずに、数百人の兵士を率いて真夜中に出発しました。
明け方に菟道(うじ)に着き、宇治川を渡ろうとしました。
そのとき、皇太子は、粗末な着物を着て、密かに渡し守に混じってかじを取り、オオヤマモリを船に乗せて渡しました。
川の中ほどに来たとき、皇太子は、渡し守に命じて船を踏み傾けました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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