スゴ伸び

伸ばさない」と呼吸筋が衰える

体を伸ばさないことは、「疲れやすい」「ぐっすり眠れない」などさまざまな不調の引き金に。前回は、肩甲骨がズレることで体が歪むリスクや、内臓・気道・血管が圧迫されることで血流が阻害されるリスクについて解説しました。いま話題の書籍『スゴ伸び』から、伸びが呼吸筋を鍛え、呼吸筋が鍛えられることで酸素をしっかり取り込めるようになるメカニズムについて詳しく紹介します。

「伸ばさない」と、呼吸筋が衰える

体を伸ばさず、前かがみの姿勢が続くと、胸郭や横隔膜の可動域が狭くなることも見過ごせません。

胸郭というのは、12対の肋骨や胸椎によって構成されていて、心臓や肺をガードしている骨の籠のようなものです。脇腹を触ると、肋骨が何本か並んでいるのがわかると思います。それが、胸郭の一部です。

実は、胸郭はがっちりと形が固定されているのではなく、呼吸に合わせてふくらんだり、縮んだりしています。というよりも、むしろ「胸郭がふくらむことで、肺に空気が取り込まれている」と言う方が正しいでしょう。

胸郭は骨の籠であるにもかかわらず、どうしてふくらんだり縮んだりできるのでしょうか。その理由は「呼吸筋」にあります。

呼吸筋というのは、呼吸に関わる筋肉の総称で、主に肋骨の隙間を埋めている肋間筋や横隔膜を指します。そして、これらの呼吸筋が伸縮することで、胸郭も連動してふくらんだり縮んだりしているのです。

つまり、肺にたっぷり酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出するためには、呼吸筋がしっかり機能する必要があるということです。


ところが、現代人の多くは、呼吸筋を充分使えていません。速くて浅い呼吸が習慣化していたり、前かがみの姿勢が続くことで、胸郭を動かせる範囲が狭まったりしているからです。そうすると、呼吸筋は伸縮する機会を奪われ、どんどん衰えていきます。その結果、さらに速くて浅い呼吸になり、全身の酸素量が不足するという悪循環に陥ってしまいます

したがって、体の不調を吹き飛ばすためには、実は、ただ単に体を伸ばし、気道や血管をストレートにするだけでは不充分。道を整備するだけではなく、その道に、必要なものをパワフルに流す力も必要なのです。

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スゴ伸び

小林 弘幸
小学館集英社プロダクション
2020-04-23

この連載について

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スゴ伸び

小林弘幸

自律神経の名医が開発した究極の健康法、「スゴ伸び」。名前のとおり、ふつうの「伸び」ではありません。 健康に欠かせない自律神経に着目して医師が考案したもので、「血流がよくなる」などの効果が実証されています。 体に負担をかけることなく、1...もっと読む

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