桃山商事の恋バカ日誌

ソーシャルディスタンスが気づかせた恋愛の終焉

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」の3人が、さまざまな角度から恋バナ談義を繰り広げるこの連載。前回に引き続き緊急特別編、「#stayhomeの恋愛事変」をテーマにお送りします。今回は、リモートワーク中の夫婦のコミュニケーション問題や、外出自粛中に気づいてしまった男女の恋愛事情をご紹介します。

リモートワーク中のコミュニケーション問題

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表
1980年生まれの文筆業

森田雄飛
桃山商事・専務
同じく1980年生まれの会社員

ワッコ
桃山商事・係長
1987年生まれの会社員

清田 桃山商事の恋バナ連載、今回も引き続き緊急特別編ということで、「#stayhomeの恋愛事変」をテーマにお送りします。

ワッコ 前回はわたしの自粛下婚活事情をご紹介しましたけど、清田さんと森田さんはどんな生活なんですか?

清田 うちは双子の赤ちゃんがいて、夫婦2人で2人の子供をみているから、実質ワンオペ育児の状態なのよ。

森田 なるほど。双子だとそうなるんだね。

清田 もともとはお互いの両親に手伝いに来てもらってたんだけど、それもコロナの感染リスクを考えて止めていて。なので双子とずっと一緒にいつつ、朝と夜に仕事してる感じです。

ワッコ 赤ちゃんには絶対うつせないですもんね……森田さんはどんな感じですか?

森田 うちは夫婦でリモートワークになってるから、毎日妻と2人でリビングで仕事してます。

ワッコ シェアオフィスみたい! 仕事は捗ります?

森田 会社でやるより効率はいいと思う。

清田 そうなんだ。

森田 ただ、妻がたまに会社に出てるから1人になることもあるんだけど、そうするとガクンと効率が下がるんだよね。1人だと合間についTwitterやYouTubeを見たり、昼寝を長くしたりと、散漫になりがちで……。

ワッコ わかります!

森田 2人でやってるときは心の隅に「見られてる」という感覚があるし、無意識で自分と相手の比較もしてるんだと思う。『WILLPOWER 意志力の科学』(インターシフト)っていう本に書いてあったんだけど、自分で自分を監視してコントロールするのって、それだけでかなり意志力を使うみたい。

ワッコ わたしが家で全然仕事できないのはそれが原因かも……。

清田 夫婦でのリモートワークだと、電話やリモート会議によって相手の意外な面が見えてしまうっていう話も聞くよね。

森田 乱暴な言葉使いで電話に出てびっくりするとか、逆に超丁寧すぎる言葉で引いちゃうとか……。

清田 俺も電話を聞かれるのは恥ずかしい。

森田 リモート会議の、そこはかとない恥ずかしさってのもあるよね。

ワッコ 桃山商事のニコ生番組では、「彼がZoom会議をしているときに、圧の高い上司が話しているのを聞くのがイヤだ」っていうコメントもありましたよね。

森田 それはイヤだろうな~。

清田 そういうところも含めて、リモートワーク中のコミュニケーションの問題っていろいろ起きてそうな気がする。

ワッコ 家事関係の揉めごとが増えるっていう話はよく聞きますよね。森田家ではそこはどうなんですか?

森田 わりとうまくいってるほうだと思う。おそらく、普段から家事をイーブンでやることを徹底してるから揉めないんだろうなと。妻はそれを物理的フェアネスって表現していた。

清田 物理的(笑)。

森田 感情面でバランスを取ろうとするのではなく、時間や物量という物理的な面でフェアにするのが大事なんだと、強く主張してました。

ワッコ なるほど。

森田 これっておそらく、外出自粛によって生まれた時間的な余裕をどう割り当てるのかという問題なんだと思う。家事の配分が5:5だったら何も考える必要がなくて全体に余裕できるだけだけど、例えばもとが7:3だった場合はいろいろ調整が必要だよね。

清田 7:3というアンバランスな状態でも、負担の少ないほうってそのことに無自覚なケースが多いから、そもそも「調整をする」という発想が出てこない人も多そう……。

ワッコ それはモヤつきそうですね。

森田 片方がリモートで、もう1人は出社せざるを得ないっていうケースもあるだろうから、そうなるとまた事は複雑になるんだと思う。あと、園児や小学生の子どもがいる家庭だと平常時よりも余裕はなくなるだろうから、家事シェアを巡る揉め事も増えるんじゃないかな。

外出自粛で気づいてしまったこと

清田 一緒に住んでいないカップルの場合は、コミュニケーションがオンラインだけになるから、また趣が違いそうだよね。

森田 次に紹介するのは、30代の女性が我々のニコ生番組に寄せてくれた投稿です。

「婚約者と4週間ほど会っていません。寂しさや不安は全くないので、それだけ信用できているんだなと改めて思うのですが、恋しいとも思わないので、もう彼に恋はしていないんだなと感じています。」

清田 これは……パンドラの箱を開けてしまった感がありますね。

ワッコ やな気づきですよね。

清田 「この人がいなくてもやっていけるんだ」と気付くみたいなことって、今の状況下ですごく起こってそう。

ワッコ 少しズレますが、仕事でもそういうのないですか? 薄々気づいてはいたけど、この会議って本当に要らなかったんだ……みたいな。

森田 めっちゃある。

清田 この女性の場合は今のところ気づきで留まっているけれど、きっかけひとつで「じゃあもう別れよう」ってとこまで行ってしまうケースもあると思う。エピソードを寄せてくれた女性がお笑いコンビ・レインボーの「リモートコント」というものを教えてくれたんだけど、「ビデオ通話で喋っていたら別れることになったカップル」という、まさにそういう状況の男女を描いたネタがあった(笑)。

ワッコ ありそう。わたしの友人は、セフレっぽい関係になっていた男性とコロナきっかけで決別したんですよ。自粛が始まる直前に「俺の友達に紹介したい」みたいに言われて会う約束をしてたんだけど、コロナでその予定がキャンセルになり、以降一回も連絡が取れなくなったみたいで。

森田 その場合って、セフレだったからという事情もあるんじゃないかな。セフレだと、肝心の「セ」ができない状態じゃない?

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森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

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コメント

yasukaringo 「リモセ」って新… https://t.co/opVcwD1Ydh 6ヶ月前 replyretweetfavorite

twinklecool 良いも悪いもあるけど、確かに変化のきっかけにはなるよね 6ヶ月前 replyretweetfavorite

granat_san リモートだと別れやすいというのはありそう。 6ヶ月前 replyretweetfavorite