「何も知らないくせにそんなこと言うなんて残念です」
芸能人・著名人が数多く投稿したこともあって、「#検察庁法改正案に抗議します」が拡散されたが、そのそれぞれのツイートにぶら下がる批判の声を探ると、おおよそ「ホントに意味わかっていますか?」という『無知決めつけ型』と、「ファンだったのに残念です。もう応援するのやめます」という『ガッカリさよなら型』に二分される。その2つを掛け合わせた「何も知らないくせにそんなこと言うなんて、これまで応援してたのに残念です」という『決めつけさよなら型』も多い。親友や恋人が去っていくならば一大事だが、当人と直接的な接点があるわけでもない状態で、勝手に決めつけてさよならを告げられても困るだろう。
そうやって自分のツッコミを「一大事」にしてやろうと試みる心意気って寂しい。寂しい状態に気づいていないところが寂しい。「私が思っていたアナタは、意見するようなアナタではなかったので、意見するようなら、私は立ち去りますよ」って、わざわざ文字に起こしてみると、とてもみすぼらしい。きゃりーぱみゅぱみゅのツイートに「歌手やってて、知らないかも知れないけど」と噛み付いた政治評論家・加藤清隆は、本人から「歌手やってて知らないかもしれないけどって相当失礼ですよ、、、、」と返されていたが、彼のツイートを辿ると、浅野忠信には「役者として全うして下さい」、高田延彦には「プロレスで忙しくて知らないのだろうが」などとぶつけており、先に紹介した『無知決めつけ型』を四方八方に撒いていた。なんだかとても寂しい。
これは自分のことではない、と思い続ける
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