#19 ブレインストーミング/親和図法/マインドマップ

新たな価値を生むための
【創造的思考】のフレームワーク集(1)

ロジックでは解けない時代に

 ここまで紹介した論理的思考(ロジカルシンキング)は、問題への「正しい答え」にたどり着く能力だ。あらゆるビジネスに通底する必須のスキルといえる。

 しかし、もはやそれだけでは足りない。なぜなら現代は、あらゆるものが複雑化・大規模化しており、ロジックでは解けない問題が、押し寄せているためだ。

 なにしろ情報量は膨大である。世界では毎日、2エクサバイトのデータが生成されている。そしてそのうちの95%が何も活用されずに捨てられているという。これでは、過去のパターンや集めたデータによって導かれた論理的な解決法は、一瞬で時代遅れとなってしまう。

 そもそも、論理はあくまで問題を解決するための手段であり、目的ではない。そのことを忘れて論理的思考が行き過ぎ、効率化や合理化が徹底されると、つまるところ、人工知能でまかなえてしまう領域にたどり着くだろう。

 そこで求められるのが「創造的思考(クリエイティブシンキング)」だ。「枠組みにとらわれない自由な発想」のことをいう。

クリエイティブシンキングは
漏れもダブりも大歓迎

 論理的思考は事実を重視するが、創造的思考は事実にとらわれない。漏れもダブりも気にしない。幸運にも、人間は「論理で割り切れないもの」に注目することができる。それが創造力である。人工知能では解決できない問題を、人が創造力をもって解決する。それが「創造的問題解決」なのだ。

 人間の知性は複雑であり、論理や分析に基づいた能力ばかりではない。人の数だけ考え方があり、感じ方があり、生き方がある。これまでのやり方が通用しないのであれば、もっと伸びやかに自由な発想をしてみるといいだろう。発散と収束。分析と統合。部分と全体。言葉と図形。具体と抽象。フレームワークとアンフレームワーク。論理と創造は時に対立し、時に補完し合う。

 本パート(今回〜#28)に登場するフレームワークは、枠組みにとらわれない。むしろ、枠を変えたり取り外したりと、いわば「枠を壊す」ためのフレームワークなのだ。


ブレインストーミング

 連鎖的にお互いのアイデアをつなげ、たくさんのアイデアを誘発させて生み出していく手法

 簡単な打ち合わせのことを「ブレスト」と誤解するビジネスパーソンがいるかもしれないが、実はブレインストーミングには以下の四つのルールがある。

 ・他人のアイデアは一切批判禁止
 ・質より量が大事
 ・自由奔放に発想する
 ・他人のアイデアへの便乗歓迎

 進行役はこのルールが守られているかどうかきちんと管理しよう。

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週刊ダイヤモンド 2019年9/28号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2019-09-24

この連載について

初回を読む
新時代版 ビジネスフレームワーク集

週刊ダイヤモンド

「論理的思考(ロジカルシンキング)」と「創造的思考(クリエイティブシンキング)」の組み合わせが求められる現代社会。本連載では、論理と創造をつなげるためのフレームワークやキーワードを数多く紹介する。実は美的センスは鍛えることができる。あ...もっと読む

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