#15 PMBOKガイドの第一人者に聞く、プロジェクトマネジメントの潮流

【事例に学ぶ・インタビュー】
鈴木安而(PMI日本支部理事)

すずき・やすじ/日本IBM、アドビシステムズを経て、PMアソシエイツを設立。『PMBOKガイド』の第4版から第6版までの翻訳・監訳を担当。

──プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)とは何でしょうか。

 米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)が主催する、プロジェクトマネジメント(PM・#14参照)の試験と資格がPMPです。

──世界中でどのくらいの人がこの資格を持っているのでしょうか。

 約87万人です。そのうち、米国が約50万人。米国では転職に必須といわれています。次に中国が約10万人です。全体的にアジアがものすごい勢いで伸びています。アメリカがアジアへ仕事を発注しているためで、PMPの資格がないと、グローバルプロジェクトができない。日本企業はあまり海外へ出ていかず、資格を持っている人は3万5000人ほどです。NTTグループなどが最も多いようで、次に、やはりグローバル企業が続いています。

──PMが生まれたきっかけは何だったのでしょうか。

 資料が残っている範囲の近代プロジェクトとしては、米ルーズベルト大統領の承認で始まった「マンハッタン計画」です。目的は、ドイツの原子爆弾開発に対抗し先手を打つためです。

 倫理的・政治的な問題はともかく、技術的には成功しました。このときに用いられた管理工学の手法が、現在のPMの礎となっています。PMの必須ツールである「WBS(ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー)」もこれが元です。

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