自動車用ブレーキシステム開発において国内でトップシェアのアドヴィックス。同社で技術統括部の主査を務める河野文昭氏に、システムズエンジニアリング(#10参照)の有用性について語ってもらった。
車のブレーキは、機能がきちんと働かないと人命に関わります。車の走行を止めることはもちろん、走行中に勝手に止まってもいけません。ブレーキは、快適さだけではなく「安全」と向き合う必要があります。
こうした安全に関しては、国際規格「ISO 26262」で基準が定められています。これを読み解いていくうちに、ISOの対応に「システムズエンジニアリング(SE)」が適用できると考えました。
これまでは、安全に関する一つ一つの問題や課題に対しては、その都度、対応していました。しかしSEと照合したときに、「点」の対応が「線」となってつながり、全体像を把握しやすくなったのです。
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