#11 日本の宇宙開発の先駆者が語る、システムズエンジニアリングの本質

【事例に学ぶ・インタビュー】
狼 嘉彰(宇宙工学者)

おおかみ・よしあき/元JAXA技術研究本部 研究総監、東京工業大学名誉教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科前委員長、同研究所顧問。Photo by Y.H.

──システムズエンジニアリング(SE・#10参照)と出合ったのはいつでしょうか。

 1980年代に国際宇宙ステーションの開発に携わった時です。どこがどれだけ資金を出すとか、何をつくるかとかを、NASAや欧州の技術者たちと交渉しましたが、そのとき彼らはSEの知識や常識を持って話し合っていました。しかしわれわれにはそれがなかったために、大変苦労しました。

──当時の日本にはSEの知見を持つ人はいなかったのでしょうか。

 まったくいませんでした。欧米で技術者としての経験があるといった非常に特殊な人を除いては皆無です。

──SEの特徴は何でしょうか。

 幾つかありますが、「始まる前に終わりを考える」ことです。

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