※きのコさんに聞いてみたいことやこの連載に対する感想がある方は、応募フォームを通じてお送りください!HN・匿名でもかまいません。
こんにちは、きのコです。
先日、「ポリアモリーかつバイセクシャルって、居るもんですか?」と質問をいただきました。
そこで今回は、ポリアモリー当事者にあるあるなセクシャリティの話をしていきたいと思います。
まず結論からいうと、ポリアモリーかつバイセクシャルな人、いっぱいいます!
ポリアモリーの半数がバイセクシャルという調査結果もあるそうです。
ちなみに私自身は、ポリアモリーでパンセクシャルでジェンダークィアです。
それぞれどのような意味なのか、説明していきましょう。
”好き”の種類は相手ごとに全部違う
ポリアモリーとは、関係者全員の合意のもとで、同時に複数の人とお付き合いすることをいいます。
私個人は、必ずしも「複数人とお付き合いしたい!」と思っているわけではないのですが、友人は複数いてもいいのに恋人は複数いてはいけない、というのがいまひとつ理解できません。恋愛感情と友情、恋人と友人を区別する必要性がよく分からない…という感覚があります。
パンセクシャルとは、すべてのジェンダーが恋愛対象となることです。「好きになる時に相手のジェンダーが条件にならない」点が、バイセクシャルとの違いといえると思います。
私の場合、人を”性別によって”好きになる、”好意”を性別によって区別する、という感覚がよく分かりません。他人の性別を分けたくない、決めたくない。誰かを好きになるときに、相手の性別にはあまり興味がないのです。
より丁寧に言えば、自分の「誰かを好ましく想う気持ち」は相手のジェンダーにはあまり左右されず、”好き”の種類は相手ごとに全部違う、と感じています。
そもそも「性別」という概念そのものがよく分からない
以前は私はバイセクシャルと自称していましたが、パンセクシャルという言葉を知ってから、こちらの言葉を使うようになりました。このパンセクシャルという自称にはある意味での”主義”というか、男女二元論に対する抵抗も込めているつもりです。
私はパンセクシャルのポリアモリーですが、バイセクシャルのポリアモリーもいるし、もちろんヘテロセクシャルのポリアモリーもいます。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。