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こんにちは、きのコです。
ポリアモリーについて発信していると、「独占欲はないの?」と質問されることがよくあります。
私は、自分のことを「嫉妬心はあるけど、独占欲はない」というタイプのポリアモリー当事者だと認識しているのですが、独占欲の持ち方については、ポリアモリーにもモノガミーにも、そしてノンモノガミーにも、いろいろな人がいるもの。
今回は、私の過去のメタモア(自分の恋人の恋人)達の例をもとに、独占欲とその背景について考えてみたいと思います。
理解に苦しんだDちゃんの行動
私が、「ポリアモリーのドン底を見た」と感じたのは、私のパートナーBさんのもう1人の恋人であるDちゃんとの間で、独占欲にまつわるトラブルを経験した時でした。
「恋人に新しくできた彼女とのドロドロの日々」にも書いたように、Dちゃんは私とBさんがデートしている最中に何度も電話をかけてきたり、自殺未遂を繰り返したりするような、精神的に不安定な人。様々なソーシャルメディアから私に何度もメッセージを送りつけてきては「自分がどんなにBさんから愛されているか」を主張し、「私はBさんと結婚するんだから!」とマウンティングしてくるのです。
Dちゃんからの度重なる攻撃は最終的にストーキングとして警察に相談しましたが、なぜ彼女がわざわざそのような行動をとらずにはいられないのか、私は理解に苦しみました。
別れた後もBさんからは何度も連絡があり、一緒に暮らし始めたDちゃんからDVを受けていることを訴えられました。相談窓口のある男女共同参画推進センターなどを紹介したものの、私に電話していることがDちゃんに知られて以降、連絡は途絶えました。
その後Bさんが自殺未遂をしたと聞いて、今も心配しています。何かできるわけではないのですが、できれば平穏に過ごしていてほしいものです。
Dちゃんは真っ向から私を攻撃してくるタイプのメタモアでしたが、一方でJちゃんは表では友達のフリをして裏では出し抜こうとする、いわゆる”フレネミー”でした。
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