わかる日本書紀

皇位継承者選びの決め手は可愛さ?【第15代最終章】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第15代、応神天皇の御代のお話。

枯野船(からののふね)を焼く。
ウジノワキイラツコを皇太子にする

応神三十一年八月、天皇は臣下たちに詔しました。
枯野(からの)※1と名付けた官船は、伊豆国(いずのくに)から献上されたものだが、今は朽ちて使うに堪えない。しかし、長らく官船として働いた功績を、忘れてはならない。どうすれば、その船の名を絶やさず、後世に伝えられるだろう」
臣下たちは詔を受けて、役人に命じ、その船の木材を取って薪とし、塩を焼かせ、五百籠(かご)の塩※2を得ました。それを諸国に与えて、それにあやかって、船を造らせました。こうして、諸国は一時に五百隻の船を納め、それがことごとく、武庫水門(むこのみなと)※3に集まっていました。

このとき、新羅の使者が、同じく武庫水門に停泊していました。ところが、その新羅の船に、突然の失火があって延焼し、集まっていた船に燃え移って、たくさんの船が焼失しました。それで、新羅人を責めました。新羅王はこれを聞いて、気を失わんばかりに驚き、すぐに良い匠(たくみ)を献上しました。これが猪名部(いなべ)※4らの始祖です。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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