スゴ伸び

伸ばさない」と肩甲骨がズレて体が歪む

体を伸ばさないことは、「疲れやすい」「ぐっすり眠れない」などさまざまな不調の引き金に。前回は、筋肉というバネがさびることで、体が思うように動かせなくなりリスクについて解説しました。いま話題の書籍『スゴ伸び』から、体の歪みや内臓の圧迫という、目には見えにくいリスクについて詳しく紹介します。

「伸ばさない」と、肩甲骨がズレて体が歪む

体を伸ばさず、アンバランスな姿勢を続けることで、肩甲骨の位置がズレる恐れもあります。

肩甲骨というのは、背中側にある逆三角形をした大きな骨で、肩関節の土台にあたる部分です。首や肩、腕、腰など、多くの筋肉とつながっており、日常生活の様々な動作をサポートしています。どのような動きに貢献しているのか、主な例を挙げてみましょう。

■足元に手を伸ばして物を拾う

■物を持ち上げるときに肩をすくめる

■自分のほうに物を引き寄せる(タンスの引き出しを手前に引くなど)


肩甲骨は本来、ほぼ左右対称に位置していますが、たとえば、猫背が習慣化している場合は、肩が内巻きになっていることで肩甲骨が左右に開いていきます。また、体の使い方によって上下の位置がズレることもあります。すると、それに付随している様々な筋肉にひずみが生じていき、例に挙げたような動きがスムーズに行えなくなります。

さらに、ズレた肩甲骨が固定化することで、姿勢が歪みますその結果、筋肉の使い方がより一層アンバランスになり、体が本来持っている機能がどんどん損なわれていくという不調のスパイラルに陥ってしまうのです。

「伸ばさない」と、内臓・気道・血管が圧迫される

体を伸ばさずにいると、物理的な圧迫も加わります。

伸びていない状態、すなわち前かがみの状態にあると、まず、内臓が圧迫されます。窮屈な状態を強いられることによって、内臓は本来持っているパフォーマンスを発揮できなくなります。

また、気道も圧迫されます
気道というのは、鼻や口から肺に通じている空気の通り道で、ストローのようなものです。そのため、首が曲がっていると、中を通っているストローも曲がります。すると、空気の通り道が狭められ呼吸が浅くなり、全身の酸素量が低下します。

体を伸ばさないことによる物理的な圧迫は、血管にも当てはまります。

血管は全身に張り巡らされているため、腕を曲げているときは腕の血管も圧迫されますし、首が曲がっていれば首を走っている血管が、また、背中や腰が曲がっていれば、上半身と下半身をつないでいる大事な血管が圧迫されます。その結果、血液の通り道が狭くなり、血流が阻害されてしまうのです。

心臓から出た血液は、約1分で全身の血管をめぐり、また心臓へと戻ってきます。その流れを「血流」と言います。血流の役割は、主に5つあります。

① 水分を保つ

② 運ぶ(酸素、栄養、ホルモンなど)

③ 回収する(老廃物、二酸化炭素など)

④ 体温を維持する

⑤ 体を守る(免疫力)


心臓は1分あたり約5リットルの血液を送り出しているので、1日に全身をかけめぐる血液は約7200リットルにも及びます。それだけ多くの血液が循環することで、健康の歯車もスムーズに回転し、体の調子が整えられているのです。

ところが、血管が圧迫され、血液の通り道が狭まるとどうなるでしょう。その状態が長く続けば続くほど血流は悪くなり、健康の歯車が狂っていきます。

特に、脳への影響は顕著です。

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全国書店にて好評発売中! 在宅勤務が続くいま、自律神経の名医が究極の健康法を緊急提案!

スゴ伸び

小林 弘幸
小学館集英社プロダクション
2020-04-23

この連載について

初回を読む
スゴ伸び

小林弘幸

自律神経の名医が開発した究極の健康法、「スゴ伸び」。名前のとおり、ふつうの「伸び」ではありません。 健康に欠かせない自律神経に着目して医師が考案したもので、「血流がよくなる」などの効果が実証されています。 体に負担をかけることなく、1...もっと読む

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