実質的なロックダウンから1ヶ月。マレーシアでは厳しい行動制限(MCO)が行われていて、買い物やテイクアウトなどの用事以外で外出できません。
さて、こんな制限下で人々の意識はどうなるのでしょうか。
厳しい制限で、楽しむ人たち
マレーシアの規制は「散歩」や「多すぎる買い物」「10kmを超える移動」もダメという厳しいもの。
これに耐えられず、ジョギングしたり、無駄な買い物をしたり、長い距離を移動したりして、警察に逮捕されてしまう人も続出しています。
一方で、意外なのは、多くのひとが、SNSでジョークをシェアしたり、料理やワークアウトのアイデアを出したりしながら、ポジティブにこの状況を捉えようとしていることです。
私自身も、思ったよりストレスは溜まってません。地味ながら、毎日映画を見たり、語学を勉強したりして、忙しく過ごしています。
周囲の日本人も不便な中、楽しそうに暮らしている人が多いです。多分マレーシアの「なければないで、なんとかする」に慣れてるのかもしれない。マレーシアに移住する時点で「便利」に対する期待値が低いのかも。
「これは恵まれた休憩である」と思う人々
マレーシアの新聞 The Starにこんな記事がありました。
MCO 生活は30日でどう変わり、マレーシア人たちはどう対応したか
(MCO: How life changed in 30 days, and how Malaysians are adapting)
以下は新聞からの抜粋です。
「利用」しているとは面白い表現です。この休暇を「恵みだ」と捉えてる人は少なくありません。
先日電話してきたマレーシア人の友人も幸せそうでした。
彼女は仕事がなくなり、政府からの給付対象にも入っていないそう。
しかし、「家族と一緒にいられてラッキーって人が多いんじゃない?」「毎日子供と遊べるし、買い物は夫が行ってくれる」と言っていました。マレーシアでは「家長」が一人で買い物に行くよう指示されており、多くの家庭で男性が買い出ししてます。
「ムスリムには普段、神様へのお祈りが足りなかったかな、って反省してる人もいるんじゃないかな。モスクも閉まっちゃったけど、普段モスクでお祈りしてなかったな、とか反省してる」と。
この連載では、マレーシア人は何があっても受け入れて対応する人が多いと何度か書いてきました。
日本や西欧とはかなり価値観が異なるのです。
食べるものがなくなったらどうするの?
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