「あなたのためだから」
習い事をやめたいという子ども。将来きっと役に立つから、やらせているのに…「あなたのためだから」と言ってもやる気を出してくれません。。
☆本当に子どものためか考えよう。
子育てをしていて「あなたのためだから」は、本当は怖い言葉だと思うのです。
「あなたのため」という言葉を使う人は、本気で「子どものため」と思い込んでいます。でも、親が子どものためを思うのは、当たり前のことですね。それをわざわざ「あなたのため」と口に出すのはなぜでしょう。
たとえば「あなたのため」と英語を熱心にすすめるママは、もしかしたら学校や仕事で悔しい思いをした経験があって、子どもには同じ思いをさせたくない、子どもを使って見返したいと願っているのかもしれません。
「あなたのため」と言う人の心の奥には、子どもの成長のためではなく、自分自身の気持ちをスッキリさせたいという動機が隠れていることが多いのです。
親に「あなたのため」と言われた子どもは素直にそれを信じます。
でも、心のどこかで不純な動機はキャッチします。だから心の底から素直に従うことができません。
そのため、親の考えと自分の考えとの間で苦しみます。「なぜ自分は親の言葉に従えないのか? どうして愛情に素直に感謝できないのか?」と、自分を責め、「自分は親を悲しませる悪い子だ」と罪悪感を持ってしまうのです。
それほど「あなたのため」という言葉は、すべてを正当化してしまうのです。
「あなたのためだから」と念押ししてしまうとき、自分の心にやましいものがないか、チェックしてみましょう。たとえ、子どもが最終的には判断したのだとしても、そう考えるように仕向けてはいませんか?
「本当にこの子のためかな? 実は自分のためなんじゃないかな?」と自問自答してみてください。
「あなたのためだから」をこんな言葉にチェンジ!
「どうしたいか、自分で決めるといいよ」
ママの自己正当化を防げます
「みんなと仲良くしなきゃだめ」
もうすぐ小学校に入る子ども。たくさん友だちをつくって学校生活を楽しんでほしいから「みんなと仲良くしなきゃだめよ」と、教えています。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。