「置いていくよ」
何かに興味をひかれると立ち止まって動かなくなります。「置いていくよ」とおどして歩かせているけれど…。これでいいのかな?
☆子どもを見捨てずに一緒に歩こう。
遊びに夢中になって動かない、どういうわけだか歩かない、こちらにも予定があるのに困りますよね。
私もときどき保育園からの帰り道に「置いていくよ」と言いました。最初は子どもはあわてて動きましたが、やがて「置いていくはずがない」とバレて、効き目がなくなりました。
当時担任だった保育園の先生によると「置いていくよ」は言わないほうがいいそうです。言われた子どもは親から捨てられないよう、自分の気持ちを押し殺して親の言うことを聞こうとします。
やがて親の前でだけ「いい子のふり」をするようになる可能性もあるのだとか。
そのかわりにすすめられたのは「一緒に行こう」という声掛けと、子どもが飽きるまでとことんつき合ってあげることでした。
ママやパパがとことんつき合ってあげることが子どもの心を満足させ、自尊心や知能を育てます。
それができれば理想ですが、よほど精神的・時間的にゆとりがないと無理ですね。
5~10分で飽きないことも多いですし、ご飯やお風呂の都合もあります。
うちでは、時間を決めて6時半まではつき合うとか、15分だけはつき合うなどとしていました。
言葉のテクニックでは、子どもの歩くスピードが遅くなったときに「うわ、歩くの速いな!」とか「急いでくれてありがとう」と言うのが効果的なこともあります。のんびり歩いているときでも「超スピードで早歩きしている前提」で話をすると、その通りにしようとするから不思議です。
余談です。保育園からの帰り道、速く歩いてほしいときの私の裏ワザは、途中のスーパーで寄り道して買うアイスクリームでした。「アイス溶けちゃうよ」のひと言だけで、しっかり家路を急いでくれました。
「置いていくよ」をこんな言葉にチェンジ!
「一緒に行こう」
「歩いてくれてありがとう」
子どもの知能や自尊心を育てます
「たまたまでしょ?」
子どもがいい成績を取ったとき、運動会で1等を取ったとき…調子に乗ってはいけないと思い「たまたまでしょ?」と言ってしまいます。
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