昨日に続き、【コロナ離婚】というテーマで「今、コロナによって、世の家庭ではどんなことが起こっていて、そして夫婦仲がこじれているのか」という持論を書いていきます。
コロナの捉え方には、かなりの個人差がある
さて、今日は最後のテーマである「④モラルの差が浮き彫りになってドン引き」という闇について。これ、夫婦に限らずですが、【コロナをキッカケにモラルの差が浮き彫りとなって揉めているカップル】ってかなり多いのでは、という気がしています。
というのも、コロナとの向き合い方や、コロナの捉え方には、かなりの個人差がある。例えば「どこまで活動を自粛するか」「手洗い・うがい・マスク・消毒などをどこまで徹底するか」とか、少なくとも現時点では、人によってその線引きがだいぶ違っている。
どんな言葉を選べば適切なのか難しいけれど、かなりストイックに対策をしている人もいれば(そう言っただけで「いや、別にストイックではない!当たり前のことをしているだけだ!!私をストイック扱いする人は、危機感が薄すぎるんだよ!」となる状況だから表現が難しい)、無理なくできる範囲内で努力をしている人もいれば、ほぼ普段通りに暮らしている人もいる。
「絶対に不要不急だよね」というタイプの施設が、あちらこちらで営業している現実がある以上、出歩いている人はそれなりにいるわけだし、「不要不急だけど三密じゃないことなら、やってもいいじゃん」という考えの人も結構いるだろうし。「心身を健やかに保って免疫力を高めることも大事だから引きこもることが全てじゃない、むしろそれは危険」という考えもあるだろうし。
そしてこれらは、どれが正解というわけじゃない。結局のところ心身ともに無事にアフターコロナに辿り着いた人が「正解だった」ということになるだけで、今の段階では全員が「手探りな状況」でしかない。
きっとほとんどの愛や恋が散ってしまう
だからこそ、夫婦で方針が割れた場合は大変で、かなり揉めるだろうし、致命的な溝になってしまうだろうと思う。
なぜなら、コロナウイルスに関しては、夫婦はあまりにも運命共同体になる。配偶者が感染してしまうことには自分の人生が狂う可能性をはらんでいて、相手か自分が死んでしまうかもしれないし、子どもが亡くなるかもしれないし、家族の誰かに後遺症が残るかもしれない。
今回の問題は選択を間違えると、命や、その後の人生に、かなり大きく関わる。
だから多くの人が「譲れない」「妥協できない」と考えているだろうし、他のことであれば夫婦間で意見が割れても「私たちって価値観が合わないね」で済ませることができても、コロナへのスタンスばかりは、そうもいかない。場合によっては、本気のドン引きをして、信頼が壊れてしまうだろう。
例えば「神経質な人」と「楽観的な人」の夫婦だったら、神経質な人は相手のモラルに絶望し、楽観的な人は過度な制限に息が詰まり、お互いをキライになってしまうことがあると思う。
だから、コロナへのスタンスや選んでいる対策のレベルが似ているかどうかは、夫婦にとって、かなり大事なことになってくるように思う。全く同じではなくとも、比較的近くて、遠からずな感じかどうかが。それはコロナが長引けば長引くほどに、どんどん大切になってくる。
コロナ自体も大きなストレスなのに、それに負けないくらいに【パートナーへのストレス】が募っている人がきっと現時点でたくさんいる。「あなたのせいでコロナになったら恨むから!」とか「おまえと一緒にいたらコロナになる前に心が死ぬよ」などと、もめている男女がたくさんいそうな気がする。
きっとコロナは、世界中のカップルの間にいろんな不安と不満を生み出している。差し迫った【我が命の危険】の前では、きっとほとんどの愛や恋が散ってしまうだろう。
私たち夫婦の場合
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