コロナ離婚を防ぎたい人へ(前編)

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、「コロナ離婚」が話題になっています。今、世の家庭ではどんなことが起こっていて、なぜ夫婦仲がこじれているのでしょうか。下田美咲さんは、夫婦仲が悪くなる原因として「4つの闇」を指摘します。いま、夫婦関係でモヤモヤしている人は、自分の身に起きていることが言語化されることで、少し楽になったり、前に進むきっかけになるかもしれません。今回は特別編として、2日連続で前編と後編を公開します。

最近よく、「コロナ離婚についてどう思いますか?」と訊かれる。

コロナ離婚についての率直な感想は【どうしてそういうことが起こるのかすっごく分かる】だ。

「だって、いかにも離婚に発展する要素が盛りたくさんだもんね!分かる分かる!そうなるだろうね」と思っている。

むしろコロナ離婚というワードが世に出る前から「こりゃー、夫婦仲がこじれる家庭が多発するやつだなぁ」と考えていた。

ということで今日は【今、コロナによって、世の家庭ではどんなことが起こっていて、なぜ夫婦仲がこじれているのか】ということについての持論を語ってみる。

ザックリいうと、この問題には【4つの闇】が潜んでいると思う。それが以下の4つ。

①お金の不安・不足
②定年退職後の熟年離婚現象の前倒し
③急に始まった【新生活】に対しての混乱
④モラルの差が浮き彫りになってドン引き

順を追ってそれぞれについて書いていくけれど、まず【①お金の不安・不足】について。

金欠は最強のカップルクラッシャー

今、コロナの出現によって経済的に追い詰められている人が、かなりたくさんいる。「収入が減った」という程度なら、おそらくぜんぜんマシな方で、もはや職を失ってしまった人もいるだろうし、店舗と社員を抱える中でいきなりの赤字経営になり途方に暮れている経営者の人もいるだろうし、【かなりのピンチに追い込まれていて、なおかつ先の見通しが全く立たない】という状況の人がたくさんいる。代表例だと、飲食店や美容室とか。完全に店舗型の仕事をしていた人(オフラインでの接客業)は、みんな厳しい状況になっているように見受ける。

さて、ここで持論。

「夫婦仲というのは、経済的な安定の上にしか成り立たないものだ」と私は考えていて、金欠をはじめとする【お金にまつわるトラブルやアクシデント】は、夫婦にとって最も恐ろしい敵であり、最強のカップルクラッシャーだと思っている。

夫婦はお金が足りないと、あらゆることで喧嘩をするようになる。食事の献立のことで喧嘩をして、家の環境のことで喧嘩をして、子育てのことで喧嘩をして、家事のことで喧嘩をする。

お金は、何かあった時にどうにかできる力そのものだから、家計の状況は、妻や夫への印象そのものをモロに揺さぶる。

経済力は衣食住の質に直結するし、子どもにしてあげられることや、させてしまう思いにも直結する。だから夫婦になった2人は【夫婦だからこそ】、お金に困ってしまうと一触即発の関係になる。

「こんな生活しかできないのは、あなたがお金を稼げないせいでしょ」などと相手のことを恨んだり、「こっちだって必死にやってんだよ!それでもこうなんだよ!じゃあお前が稼げよ!」などと噛み付いたりするようになる。

人はお金のことになると、「不安」になっただけでも心がすごく不安定になる生き物で、つまり夫婦の場合は仲がギスギスし始めるけど、さらに、その不安が的中して【実際に不足が生じ始めたら】、それはもう完全にやばいに決まっている。

だから今の状況では、【コロナ離婚】が流行るのは当然のことだと思う。お金に不安になった既婚者の数だけ、お金が不足した家庭の数だけ、そこには精神的な余裕を失ってピリピリしまくった妻と夫がいて、夫婦喧嘩が勃発しているだろうから。

(※売れない芸人さんの奥さんとかで貧乏暮らしにめっちゃ寛容な人もいるけど、あれはかなり特殊な例だと思う。まったく一般的ではない)

2つめの闇、それは「定年退職後の熟年離婚現象の前倒し」

あらゆる自粛が本格化してきた現在、多くの家庭では、夫婦が2人揃って延々と家の中で過ごすようになっているわけだけれど、「そりゃ揉めるよなぁ」と。

とは言っても、男性側には致命的な心境の変化はあまりなさそうな気もするのだけど、多くの妻たちには【突如として、毎日家にいるようになった夫】に対して【熟年離婚を切り出す妻にありがちな心境の変化】が前倒しで到来しているのではないか、と私は推測している。

つまり「なんでコイツは家にいるのに家事をやらないんだ? 育児を人任せなんだ?」とかって。それは言い換えると、冒頭で3つ目の闇として挙げた、「急に始まった【新生活】に対しての混乱」のことなのだけど。

今、急に夫がリモートワークとなった多くの家庭では【家事・育児の分担への混乱】が起きているのではないかと思う。これらの押し付け合いやら、やってる側の腑に落ちなさが、妻にも夫にもストレスを感じさせまくってそう。

具体例を1つ挙げてみると、たとえばリモートワーク中の夫が感じていそうなストレスだと、家にいるとはいえリモートワークをしているのであれば、あくまで働いているわけだから、通勤していた時と同様で【いつも通りに家のことをやる余裕はない】と思うのだけど、その一方で妻からすると、夫が外で働いて帰ってくる分には「家のことまで手が回らなくても仕方がない」と思えていたけど、毎日のように夫が家にいることで「あなたもやってよ」「なんで全部私なの?」と言いたくなったりするんじゃないかと思う。すなわち【今までは納得できていた家事・育児の分担に対して、目の前に夫がいることで矛盾を感じてしまう現象】。

そんな夫にとってリモートワークの難しいところは、休憩している姿を、妻に目撃されるところ。人は仕事中でも、ちょこちょこ休憩を取るわけだけど(そしてそれは、この後の仕事をするために必要な休息であり、言ってみれば仕事の一部)、その様子を見ている妻からすると、だらけているようにしか見えなかったりして「いま手空いてるじゃん、だったら子どものことを見てよ」「仕事してないなら、家のことをやってよ」みたいなことになってモメるのだと思う。名付けて【そこにいるなら家事・育児をやってよ!問題】。

大きな変化が起きたときにやるべきこと

さて、ここで私から1つ【コロナ離婚を防ぎたい人】に向けて、伝えておきたいことがある。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
下田美咲の口説き方

下田美咲

下田美咲さんという女性をご存じでしょうか。13歳からモデルをしながらも事務所には所属せず、自宅の車を宣伝カーに改造してゲリラパフォーマンスを行ったり、「飲み会コール動画」などのオリジナル動画を180本以上手がけてYouTubeにアップ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Noriko_hi 前半も後半も秀逸だと思う。。/ 6ヶ月前 replyretweetfavorite

kumakohaganbaru 言語化してくれてる上にわかりやすいからほんとに教訓になるよ✨ 6ヶ月前 replyretweetfavorite

yor_nagisa 当面の長期間指針として必読。まさに今、トライ&エラー感の渦中だわっ ◆ 6ヶ月前 replyretweetfavorite

kurokzhr すげー励まされた。 6ヶ月前 replyretweetfavorite