5G大戦

5Gの何に期待する? 企業245社の取り組み状況アンケート〈前編〉

あらゆる産業にインパクトをもたらす5G。企業の対応状況はどうなっているのか。
本誌が実施したアンケートの結果から、245社の取り組み状況や期待、悩みをまとめた。

※ 『週刊ダイヤモンド』2019年11月9日号より転載(肩書・数値などは掲載当時)


Image:D3Damon/gettyimages

 「事前予約をしたのに、入れないんですか」「すみません、満席で……」

 10月16日、千葉市の幕張メッセの国際会議場には長蛇の列ができていた。開催されたのは国内最大級の家電・IT見本市「CEATEC(シーテック)」のイベント、「5Gサミット」だ。

 20周年を迎えたシーテックだが、日本の家電業界の凋落とともに、最近は存在感が低下気味だ。2019年の4日間の登録入場者数は14.4万人で、前年から1.2万人減った。入場者数が20万人を超えていた2000年代後半と比べると、ブースの客足もどことなく寂しい印象となっている。

 そうした中、5Gサミットの入場を待つ列は、往時のシーテックの熱気をほうふつさせるものだった。1000人を収容できる会場に詰め掛けたのは約1600人。立ち見であふれ、別会場で急きょ、中継する事態になった。事前予約がなければほぼ門前払いだったので、興味を持っていたビジネスパーソンは、実際の入場者数よりもはるかに多かったことだろう。

 5Gサミットがここまで関心を集めたのは、NTTドコモの吉澤和弘社長、KDDIの髙橋誠社長、ソフトバンクの宮川潤一副社長、楽天モバイルの山田善久社長と、国内の5Gのキープレーヤーが一堂に会したからだ。


通信キャリアのトップが勢ぞろいした5Gサミット。5Gで何が変わるのかに来場者の関心が集まった。Photo by H.O.

 サミットの目玉は、「5Gで何が変わるのか」という公開討論。吉澤社長は「リアルとバーチャルが融合し、世界が進化する」と語り、髙橋社長は「消費者向けは、特別なエリアで特別な体験がコンセプトになる」と述べた。また、宮川副社長は「VR(仮想現実)、AR(拡張現実)がはやりだす時期が訪れ、その後、何でもつながるのが当たり前の世界が始まる」とし、山田社長は「ゲームの対戦が圧倒的に違う体験に変わる」と語った。

 公開の場とあって手の内を隠そうとする雰囲気もあったが、5Gについて、通信キャリアはどんな構想を描いているのか。迫り来る5G時代に対応するためのヒントをつかみたい。こんな思いが、会場の熱気を生んだのだ。

 注目度が急上昇中の5G。実際のところ、企業は5Gについてどう考えているのか。そこで本誌は、上場企業2000社を対象にアンケートを実施し、本音に迫った。

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週刊ダイヤモンド 2019年11/9号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2019-11-05

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次世代の通信インフラの基盤となる、第5世代通信規格「5G」のサービスがついに日本で始まった。あらゆる産業を激変させる可能性を秘める5G。その主役の座を狙って企業は激しく火花を散らしている。5Gはビジネスをどう変えるのか。企業の取り組み...もっと読む

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