渡邉幸義(アイエスエフネット)vol.1 ぎゅーっと抱きしめられた、人生最初の成功体験

ファンドマネージャーの藤野英人氏がイケてる日本の経営者にインタビューする対談シリーズ。今回のゲストは、障がい者を始めとした、さまざまな就労困難者の雇用を生み出しているアイエスエフネットグループの渡邉幸義代表です。従業員の約3割~4割は元就労困難者、という唯一無二の企業はどのようなきっかけで設立されたのでしょうか。まずは、起業にいたるまでの話をうかがいます。

クラスの女子を不良から守り、正義感が芽生えた

藤野 アイエスエフネット社の名刺のお名前って、手書きのようですね。

渡邉 これは私達のグループ会社に所属する障がい者の方に書いてもらった字を、印刷しているんです。この方の親は書道家で、障がいを持って生まれた彼に、生きるすべとして習字を教えた。だから、僕はこの字で彼を活かさなければと思ったんです。その方法が、名刺でした。今はこの名刺に名前を書くサービスを、約40社に販売しています。

藤野 他社でも採用されているんですね。とてもインパクトがあります。

渡邉 名刺は名前を覚えていただくために渡すものですからね。

藤野 アイエスエフネットグループでは、さまざまな就労困難者の雇用を生み出しています。このようなユニークな会社が生まれるまでには、どういう経緯があったのでしょうか。まずは、子どものころのお話を聞かせてください。

渡邉 小学校低学年のときの僕は、ぜんぜん勉強ができませんでした。いつもドリルが解けなくて、居残りさせられる毎日。劣等感の塊でした。でも小学3年のとき、担任の先生が絵を褒めてくれたんです。すごい勢いで、「幸義くん、上手ね! 天才的!」って、ぎゅーっと抱きしめてくれた。それがもう、うれしくて、うれしくて。それから、絵を習って、一生懸命描いたんです。すると、出す絵がコンクールで入選するようになりました(笑)。

藤野 すごいですね。

渡邉 この成功体験で、自分に自信がもてるようになりました。今僕は、障がい者に対しても、とにかく褒めるようにしています。そうすると、障がいが改善されることがあるんです。それまでずっとしゃべらなかった子が、しゃべるようになったり。

藤野 へええ!

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イケてる経営者が日本を救う

藤野英人

日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏がイケてる日本企業の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談連載。50歳未満の「アニキ編」と50歳以上の「オヤジ編」の2編...もっと読む

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コメント

jishiken 何言ってんだ? 4年以上前 replyretweetfavorite

fu4 なかなかインパクトの強い取材でした。 http://t.co/CPftCUpszx 約5年前 replyretweetfavorite

yaiask 13:36まで無料。投資家の藤野英人さん @fu4の社長対談、障がい者雇用で知られるアイエスエフネットの 約5年前 replyretweetfavorite