[朝の法則 1]
夜だと「○時まで勉強しなくては」。朝だと「○時までしか勉強できない」
勉強には、その内容と集中力という「質」と、時間という「量」の両面が欠かせない。質と量の両方を揃えられれば多くを吸収できるが、忙しい私達は量、つまり時間を追い求めるには限界がある。おのずと質を高めることで効率を図る必要があるのだ。この質を高めるために最適なのが「朝、勉強をする」ことだ。
夜に勉強をすると、「○時まで勉強をしなくては」と時間を追い求めて、質が低下しがちである。机に座っているだけで、たいして身になっていないのに勉強をした気分だけ味わえるから、たちが悪い。中身が伴っていないのに、充実感にひたってしまう。
これに対して、朝に勉強すると、時間に制限がある。「○時までしか勉強できない」と考えて、その時間内でできる限りのことをやろうと、緊張感を保ったまま質を高めることができる。
夜と朝では、勉強に取り組む集中力がまるで違ってくるのは、これが理由である。勉強の効果を上げられるのは朝であるのは言うまでもない。
自分を怠けがちな性格と自覚している人には、よけいに朝の勉強のほうが向いている。怠けがちな人は、体裁だけ取り繕うために机の前に座って終了時間が来るまでネットサーフィンにふけったり、別のことを考えたり、ダラダラと無意味な時間を過ごしてしまうことが多いからだ。
つまり手段と目的を間違って理解しているから、いつまで経っても自分のイメージどおりの人生が歩めない。
朝だと、「○○時までしかない」というプレッシャーが勉強に向かわせてくれるし、頭もフレッシュだから集中しやすい。あっという間に終了時刻が来ることに驚くこともあるだろう。
「もっと勉強したかった」とすら感じるくらい、充実した勉強ができるはずだ。