「バカじゃないの?」
忘れ物は多いし、勉強はできないし、落ち着きもないし、注意も聞かない、いちいち怒るのも疲れちゃう。あきれて「バカじゃないの?」って言ってしまいます。
☆言葉だけでもほめてあげよう!
こんな文章を書いている私ですが、子どもに対して「バカ」と言ってしまうことがないとは言い切れません。…いや、実はあります。
自己弁護ではありませんが、たまになら「バカ」と言ってもいいと思います。親だって人間だから、感情的になることもあります。感情的になるのは子育てに本気だから。その思いが伝わるのは悪いことではないはずです。
冗談を言ってふざけているときも大丈夫。「バカだなあ」「アホやん」とツッコミを入れるのは健全なコミュニケーションですよね。
良くないのは、子どもを日常的にけなすこと。毎日のように「バカ」と言われ続けていると、子どもは「自分はバカだ」と思い込んで、自信を失ってしまうのだそうです。
あの発明王エジソンは、子どものころ周囲に「…バカなの?」と思われていたそうです。でも、母親だけは「あなたはバカじゃない」と言い続け、熱心に教育したそうです。
その結果が、発明王の誕生です。もし、エジソンの母親が「うちの子はバカだから」と決めつけていたら、電球などの発明の数々は、世に出なかったかもしれません。
「バカ」と言いたくなったとき、私は「○○と天才は紙一重」ということわざを思い出してほめることにしています(笑)。
言葉を変えた効果でこちらの視点が変わって、気づかなかった才能が見つかるかもしれません。子どもをけなさずに済むだけでも、いいことだと思っています。
「バカ」と言いたくなる行動を変えてほしいときは、ほめた後に「天才のキミには、今はこうしてほしいな」と、具体的に「お願い」するとスムーズにいくことがありますよ。
「バカじゃないの?」をこんな言葉にチェンジ!
「すごい! 天才だ!」
「素晴らしい!」
気づかなかった才能がみつかるかも
「泣くな!」
泣き虫、いくじなしのうちの子は年下の子にオモチャを取られて泣き、蚊が飛んできただけでもメソメソしています。この先やっていけるのか心配…。
☆泣いてもいいと言ってあげよう。
赤ちゃんでもないのにすぐ泣く子は、繊細で人の気持ちに敏感なのだそうです。
だから泣くまいと思っても、涙が出てしまうのですね。
よく「ママが気持ちを代弁してあげながら、じっくり聞いてあげましょう」と言われます。自分の気持ちをきちんと言葉にできるようになれば、泣いて訴えることが減るのです。
でも、実際やってみると、これがけっこう難しい…。私も失敗しました。
子どもの言葉はわかりにくいし、気持ちを代弁したつもりでも「違う!」とこだわって、泣き続け…優しく接したいと思うほど、イラッとしてしまいます。結局「泣くな!」と言ってしまい、子どもはショックでさらに泣く、というループに落ち込んでしまったことも一度や二度ではありません。
そんなことがたび重なれば、きっと親子ともども自信を失ってしまいます。
ある日、対応に疲れて「気が済むまで泣けばいいよ」と言って放置してしまいました。
一瞬「さらに大泣きしちゃうかも」と思いましたが、意外にも、すぐに泣きやみました。
いつもより早く気持ちが切り替わったのは「泣いてもいい」という安心感のおかげかもしれません。
子どもが泣くことを、親が気にしすぎかもしれない、と思いました。
考えてみれば、泣くことは悪いことではないし、泣いても別に害はないのですよね。
「涙とともにストレス物質が体外に出る」という研究結果もあります。
子どもが泣いているときは、無理に泣きやませようとせず、泣き声が迷惑にならない場所に移動して、思い切り泣かせて、ストレスを発散させるというのも一つの方法ですね。
そういえば、大人も泣ける映画を観た後はスッキリしますよね。
「泣くな!」をこんな言葉にチェンジ!
「悲しかったね」
「泣いていいよ」
意外にすぐに泣きやみます
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- 普通にできないの
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