個人とチームのどちらを優先すべきか」の問いに対する野村の答え

強い組織をつくるために「チーム優先主義」を徹底せよと野村は言う。職場にも通じるこの考え方の真意とは? 『野村の教え方 すべての指導者に贈る最後のメッセージ』から、日本プロ野球“最高の教師”の野村克也が指導法の神髄を語る。★毎週木曜日更新★

個人がいいプレイをしてもチーム優勝にはつながらない

強い組織をつくるためには、メンバー一人ひとりに「チーム優先主義」を徹底することが重要である。ただ、組織においてチームワークを築くことは口で言うほど簡単ではない。ミーティングなどの機会を通じて意識付けを行ったとしても、実際にチーム優先で動かない(動けない)人は多い。

「部下が自分の数字だけを考えて仕事をするから、チーム全体の成果につながらない」

職場で、まさにこの問題に悩んでいる管理職も多いのではないかと推測する。

私自身、選手を個人優先主義からチーム優先主義へと意識を切り替えさせることに、相当な苦労をした。

「まず自分がヒットを打つことが第一。それでチームに貢献したい」

「自分が勝ち星をたくさん挙げれば、それが結果的にチームの勝利へと結びつく」

このような発言を私は何度となく耳にした。特に弱いチームの中心選手には、こういった考え方の持ち主が多かった。

だが、こういう考えはチームの勝利には結びつかない

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日本プロ野球“最高の教師”の野村克也が「教え方」の神髄を語る

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野村の教え方 すべての指導者に贈る最後のメッセージ

野村克也

古田敦也、新庄剛志、宮本慎也、稲葉篤紀、田中将大——。球史に残る名選手を次々に育て上げた名将・野村克也。日本のプロ野球“最高の教師”が「教え方」の神髄を語る。プロ野球ファンはもちろん、スポーツインストラクター、学校の教師、会社のマネジ...もっと読む

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