プロを相手に「とは教育」を効果的に実践する方法

野村は教育の本質を「とは教育」だと考えた。具体的にどのような指導法だったのか。『野村の教え方 すべての指導者に贈る最後のメッセージ』から、日本プロ野球“最高の教師”の野村克也が指導法の神髄を語る。★毎週木曜日更新★

プロでも野球について深く考えていない

自分の頭で「〜とは」を問いかけさせる。

私は教育の本質を、この「とは教育」だと考えている

ビジネスの分野であれば「人間とは」「社会人とは」「仕事とは」「プロ意識とは」という根本に始まり、「営業とは」「経理とは」「人事とは」という各論に至るまで、教え子に問いかけ、考えさせ、理解させることが重要だろう。

野球の指導者として、私も選手に「〜とは」を問いかけることを強く意識した

プロ野球選手だから、野球について深く考えていると思ったら大間違いだ。むしろ、プロであることにあぐらをかき、勉強をしない選手が大半である。ほとんどが「野球とは何か」など、一度も自問することなくプロの世界に入ってきている。

「〜とは」を考えない選手は「~だろう」で野球をしている。根本を問い直すことなく「このくらいでいいだろう」という中途半端な理解で臨む。指導者の側も「そのくらいわかっているだろう」と思い込んで「とは教育」をしない。あるいは、指導者自身もよく事情がわかっていないから「とは教育」ができないのかもしれないが。

プロ野球の監督時代、私はキャンプ中、毎晩のようにミーティングを行っていた。そこで繰り返し根源的な問いを投げかけた。

「野球とは何だ」

「バッティングとは何だ」

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日本プロ野球“最高の教師”の野村克也が「教え方」の神髄を語る

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野村の教え方 すべての指導者に贈る最後のメッセージ

野村克也

古田敦也、新庄剛志、宮本慎也、稲葉篤紀、田中将大——。球史に残る名選手を次々に育て上げた名将・野村克也。日本のプロ野球“最高の教師”が「教え方」の神髄を語る。プロ野球ファンはもちろん、スポーツインストラクター、学校の教師、会社のマネジ...もっと読む

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