こんにちは。
マレーシアでは、もう外出制限が3週目に入り、私などはすっかり慣れてきました。
ここで私たちが見ているのは、ほぼ「COVID-19後の社会」って感じです。
新しい生活では、外出着を着る機会がなくなりました。
靴も鞄もほとんど出番がありません。
リアルでの社交はほぼなくなりました。
ほとんどの学校がオンライン学習を提供しています。
子供たちはZoomやスカイプで友達とお喋りするのが「日常」になりました。
周囲には、自宅でパンやお菓子を焼く人が増え、ケーキの材料が売れている。
マレーシアでは散歩も禁止なので、さらにみんな家でワークアウトしています。
昔の映画やSNSなどで人々の距離感が近い光景を見ると、違和感を覚え「あ、昔はそうだった」と懐かしく思ってしまう。
スーパーでも1メートルの感覚を開けて並ぶようになり、いちいち何をみても、「あ、ソーシャル・ディスタンスが守られてないな……」「COVID-19前の世界だ……」と気になってしまうのです。
ライフスタイルが大きく変化する時代
とても地味な生活ですが、不幸かというとそうでもない。
今や生活に必要のないビジネスはほぼ止まっています。マレーシア政府は「Essencial service(最低限の生活のサービス)」以外の操業を禁止してしまいましたので、多くのお店が閉まっていて、街はシーンとしています。
怖いのは、人々がだんだんそれに慣れてしまうことかもしれません。
マハティール元首相がマレーシア国民に対し、「ライフスタイルの変化に備えよ」と提言しました。ビジネスは厳しくなる。着飾ってパーティーに行く生活はもう終わったのだ、と。仮にCOVID-19が終息したとしても、それ以降の世界は、今までの世界とは違うだろう、と。
車があるのなら、配達のドライバーの仕事をやってみよ、と。
過去の仕事にこだわるな、と。
さて、こんな時代には、柔軟な思考が今まで以上に求められます。
かつて安定していた仕事が、この先もあるかどうかはわかりません。
柔軟に思考し、職業に貴賎をつけず誰のこともリスペクトし、「前言撤回。やり直し」ができる人が強いと思います。
正解がわかりづらい時代
日本も緊急事態宣言を出しました。
この騒ぎの中、情報に振り回されて疲れている人も多いようです。
SARSを経験している東南アジア諸国は、最初から危機感が強かったですが、欧米では、「あまり危険ではない」「インフルエンザと同じくらい」という楽観論がありました。
いろんな意見が出ては、ひっくり返っています。
多分、またしばらくしたら、新しい知見が出てきて、過去の説が否定されるかもしれません。100年ほど前に流行したスペインかぜのときは、ウイルス自体が途中で変異していたようです。
今うまくいってるように見える国が、今後どうなるかもわかりません。
マレーシアでは患者数の増加は落ち着きつつあります。それでも政府は「第二波、第三波に備えて」新たに4万の病床を増やしています。スペインかぜでは、春に流行したウイルスは形を変えて秋に戻ってきたそうです。
「今時点が答えではない」と政府は思ってるのかもしれません。
引き返す勇気が大事な時期
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