“やりたくない”労働から解放されて楽しく生きる人生の戦術

キリスト教圏の人たちは「労働」はできればやりたくない“責務”と考えます。その発想を取り入れて人生を楽しくするコツを教えましょう。ひろゆき氏の最新刊『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』(4月9日発売)から、“自分に甘い人”が一発逆転できる無敵の時間術を特別大公開。★毎週月・木曜日更新★

労働はできればやりたくない、解放されたい責務

フランスはキリスト教圏なので「労働=贖罪しょくざい」という価値観がベースにあります。

神に対する罪を償うために働かなくてはいけない。こう言うと、死に物狂いで働くイメージを持つかもしれませんが、そういうわけでもないのです。

罪を背負っているというのは、そもそも、よからぬ状況です。そして、労働が償いを意味するならば、労働しなくてはいけないというのも、同様によからぬ状況なわけです。

つまり、キリスト教圏の人たちにとって労働は、誰もが進んでやるべき美しきことではなく、できればやりたくない、解放されたい責務とも言えます

現に、人々は働いて日々の糧を得なくてはいけないけれど、神に近い位置にいる聖職者たちは、神に祈ることで生きていけるのです。あそこまで「上がった」ら、労働から解放されるんだということですね。

もちろん「過労死」とか「サービス残業」なんて概念自体もないので、実際、「過労死」は英語では「death from overwork」とも訳されますが、そのまま「karoshi」でも通用するくらいです。

おまけにフランス人は権利意識が強いので、労働環境や労働条件に少しでも気に入らないところがあると、すぐにストライキを起こします。

こうした点で、日本人の労働に対する価値観とはずいぶん違うと思います。

日本人にとって労働は美徳であり、少しくらい条件が悪くても、頑張って働くこと自体に価値を見出します。その思想の裏側には、頑張って結果を出せば報われるのだという淡い期待があるような気がします。

自分たちの努力によって業績が上がれば、きっと自分たちの給料も上がるに違いないと、雇用主の善意をどこか信じているところがある。でも、フランスの人たちには、そんな期待も信用もありません。

だから、気に入らないことがあるとストライキをして、雇用主にもお客さんにも、ものすごい迷惑をかける。「ほら困るでしょう。戻ってほしかったら条件をよくしてくださいよ」と、実力行使で権利を勝ち取るわけです。

なぜか嫌いな人と長い時間を一緒に過ごしている

日本でも近年は転職する人が増えているようですが、まだ欧米の比ではありません。

欧米だと、よりよい条件の会社に移るというのは当たり前のことですが、日本人の間では、まだまだ組織に縛られる意識が根強いのではないでしょうか。

この背景にあるのは、おそらく陸続きの国と島国との違いです。

陸続きの国だと、絶えず人が出ていったり入ってきたりする。それに、たいていの人はマルチリンガルだから、母国を出ることにもあまり抵抗がありません。日本で言うと東京から名古屋に行くくらいの感覚です。

そんなこんなで、人間関係が開放的かつ流動的だから、「ここが気に入らなければ、別のところに行けばいい」という価値観が普通なのです。

会社の飲み会なんかも、フランスではあまり聞きません。社員がそろって飲んだりするのは、歓迎会や送別会くらいです。

仲のいい同僚と仕事終わりにバーに寄るとかはありますが、仕事後は「完全にプライベートな時間」という意識が強い。そしてプライベートはパートナーや家族と過ごすのが当たり前だから、みんな数杯飲んだらさっさと帰ります。

それより規模の大きいパーティーとかになると、今度はパートナーと一緒に参加します。もしパートナーが参加したがらなかったら、行くのをやめます。

日本人の感覚からすると、パートナーに断るという選択肢があるのかと不思議に思うかもしれませんが、フランスでは「プライベートの時間に、あんたの会社のやつに会いたくない」とかって平気で言います。そこで「会社の人間関係が最優先だ」なんて言い返したら、すぐさま別れを告げられるんじゃないですかね。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

“自分に甘い人”が一発逆転できる無敵の時間術

この連載について

初回を読む
ひろゆき】なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23

ひろゆき(西村博之)

2ちゃんねる、ニコニコ動画、ペンギン村……それまで誰も思いつかなかった〈価値〉を生み出し、人より多くの〈お金〉と〈自由〉を手にした男・ひろゆき。“時間”や“成果”に追われるあなたに向けて、コスパよくひとり勝ちするための時間術を語る。★...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません