「短所矯正型」の考えでは 課題はなかなか解決しない
日本の教育には「弱いところ、足りないところを改める」という短所矯正型の考えがあります。
そうした教育は、自己肯定感を育む上ではマイナスが大きいです。また、せっかくの長所を伸ばす意味でも損な部分があります。 短所は克服しようとばかりしてはもったいないと、私は考えます。 そもそも、どんな子でも「長所しかない」「短所しかない」という子はいません。 短所はその子の個性であり、長所の裏返しでもあるからです。
アフタースクールの活動の中で、ちょっと落ち着きがない子がいました。
集中しなければいけないときにきちんとできていない。みんなで整列しなければいけないときに、どこかへふらふらと行ってしまったりする。「ほら、C君、ちゃんとするよ!」「今はしっかり話を聞く時間だよ!」と注意されることも多い。幼稚園、保育園、小学校といった集団生活の中では、こうした子は「ちょっと困った子」と捉えられがちでしょう。
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