最近、子どもの習い事について、めちゃくちゃ訊かれる。
「息子さんには、どんな習い事をさせているんですか!?」「どんな基準で選んでますか?!」「親は子どもにどんな習い事をさせてあげるべきだと思いますか?」などの質問が、かれこれ半年ほど、日に数件ずつ寄せられている。
ということで「習い事についての持論を求められている…!」と感じるので、今日は、現在の私の中にある【子どもの習い事についての持論】をしっかり書いてみようと思う。
子どもの習い事のチョイスは正直どうでもいい
結論から言うと、子どもの習い事のチョイスは、わりと何でもいいし、正直どうでもいいと思っている。幼少期の習い事には子どもの将来を左右するような影響力はない、と考えているから。
さて、持論を語る前に、多くの親御さんが習い事に期待しがちなイメージがあることを書き出してみる。
「幼いうちから習い事をたくさんやっておくと、脳の発達に良いはず」
「早ければ早いほど潜在能力が引き出せるって言うし」
「教育次第で、子どもの才能は開花するはず」
大体この辺りのことを期待している人が多いように思う。
だからこそ、かなり前のめりな感じで「どうしてあげればいいと思いますか?!」「美咲ちゃんはどうしてますか?!!」という質問が寄せられているのだろうし、そう訊かれるたびに、きっとこの人の中には「子どものためにベストを尽くすのが親の務め!!だから、より効果的な習い事をチョイスするのが私の責任!!」という意気込みがあるのだろうなと感じる。
でも、まず私としては【習い事ごときで子どもの才能は開花しないのでは】と思っている。
いや、もちろん、キッカケになる可能性はあると思う。例えば多くのスポーツ選手は、親に連れられて行った習い事がキッカケでその道に進んでいるだろうし、幼い頃から幅広い体験をする機会があった方が、細胞レベルで向いてることを見つけるキッカケにはなると思う。
ただ、それに関していえば、ポイントとなるのは"キッカケが多い人生を送ること"だから、必ずしもそれが習い事である必要はない。
YouTubeとか漫画やアニメやゲームでも、十分に"新しい世界を知るキッカケ"にはなる。
子ども自身の相当なやる気が大事
才能を開花させることを目的だとするならば、子ども自身が「これを習ってみたい」と言い出してからのレッスンスタートでも十分な気がするし、親の役目は、子どもの興味や好奇心を大切にできるだけの経済力を持っておくことだと思う。
私が知る限り、才能というのは、生まれもったセンスやカンの良い人(良い人というか、悪くない人かも)が、さらに努力までして、圧倒的な技術も身に付けた時にやっと光るものだ。
つまり、本人に相っっ当なやる気がないと【才能として開花】ってところまではいかない。だから、親のお膳立てだけでは子どもの才能を開花させることはできないと思う。
ただ残念なことに、その一方で親は、子どもの才能の芽を積むことだけはできる。
子どもからの「あれを習いたい!」という申し出を「お金がないから無理」「そんなことやっても無駄」「通うのが大変だよ」と断ってしまう親は少なくないけれど(私も子ども時代、ほとんどのお願いをそうやって断られた)、そんな風に子どもの意欲をないがしろに扱い、お願いを却下してしまうことは、子どもが才能を開花させるチャンスを握り潰すことだ。
また、「早いうちから習い事をたくさんやっている方が脳の発達に…」とか「○才までの習い事によって潜在能力が引き出される」という説については、科学的には諸説あるようだけど、私としては「よく分からない、どちらかと言えばうさんくさい」と思っている。
だって私は、英才教育なんて全く受けていないけれど、頭のキレには定評があるし、アイディア力だけで稼ぎ続けている。
自分と周囲のエリートたちを比べてみると
私の友達には、お医者さんや銀行マンや大企業のサラリーマンなど、いわゆる高学歴エリートな人も多いのだけど、私はそんな人たちからも頭のキレにおいては絶賛されているフシがある。
「下田には敵わない」
「美咲と話してると面白い」
「流石の意見だわ」
「そのアイディア、もらっていい?!」
そんな風に言われることが多いし、よく相談相手にも選ばれている。
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