とにかく欲求不満である!

「モテる文体とはなにか?」を徹底的に分析する連載です。今回は宮藤官九郎さんの「日本国民を“サブカル”にした脚本」について解説します。書評ライター・三宅香帆さんの著書『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』から特別収録。

宮藤官九郎の激化力

言葉の意味はよくわからないけど、とにかくすごい勢いだ。


国民的ブームともなった連続テレビ小説『あまちゃん』。あなたは観てましたか? 
私は大好きすぎて、いまだに録画を消せません。

『あまちゃん』の魅力は語り尽くせませんが、そのうちの一つは「じぇじぇじぇ」「ずぶん」など、脚本家の宮藤官九郎さんによる「言葉選び」のセンスにあったと思います。

特に、私はのんさん(当時は能年玲奈さん)演じる主人公アキちゃんの台詞の虜でした。
アキちゃん最高すぎた。ただここでは『あまちゃん』の物語としてではなく、言葉としての魅力について語らせてください。


これは、家族経営の芸能事務所で、アイドルとして再スタートを切ろうとする主人公のアキと、憧れの元アイドルであり師匠でもある鈴鹿(薬師丸ひろ子)が話す場面です。

芸能活動にあれこれ口出しをするアキの母・春について苦言を呈する鈴鹿に対し、いやそんなことはどうでもいいです恋愛したいんですができないんです、とまくしたてるアキ。
この一連の流れにおける、決め台詞はどこかといえば、これでしょう。

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文芸オタク女子の バズる文章教室

三宅香帆

こんな書き方もありだったのか! 文芸オタク女子が暴露する、「モテる文章の秘密」がいっぱい。文章を書くという行為が、今よりもっと面白くなるはずです。

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