カタカナという軽い毒

「モテる文体とはなにか?」を徹底的に分析する連載です。今回は俵万智さんの「気分を共有する表現」について解説します。書評ライター・三宅香帆さんの著書『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』から特別収録。

俵万智の合図力

気づかなかったけど、目に飛び込んでいたのか…。

文章とは、音で“よむ”ものであると同時に、目で“みる”ものでもある。

とか言ってしまうと難しそうに聞こえるんですが、でもほんと視覚的に「読みやすい」のって大切なんですよね。

たとえば1980年代に一世を風靡した『サラダ記念日』に収録された、歌人の俵万智さんによる有名な短歌です。当時生まれていなかった私でも「よめさんになれよだなんて…」と思わず口ずさみたくなるような、素敵な短歌。

短歌といえば、なんでしょう。
そうです。5・7・5・7・7の定型リズムに当てはめる詩。
だからこそ、声に出した時の「音」が重要な要素であるように見えます。

でも俵万智さんの短歌のすごいとこって、そこだけではなくて、「視覚的」な読みやすさだと私は思うんです。

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文芸オタク女子の バズる文章教室

三宅香帆

こんな書き方もありだったのか! 文芸オタク女子が暴露する、「モテる文章の秘密」がいっぱい。文章を書くという行為が、今よりもっと面白くなるはずです。

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コメント

melon162021 詠むのも凄いが読む方も凄い。 https://t.co/jSyDQeg8J5 4ヶ月前 replyretweetfavorite

m3_myk バズる文章教室のなかでけっこう「改悪例」を見せてるんですが、これ考えるのわりと楽しかったなー。7月6日はサラダ記念日!🥗 https://t.co/Ru8v79vgFd https://t.co/hJVltnDeUr 4ヶ月前 replyretweetfavorite

ksk28 サラダ記念日の影響でサラダを食べたがればモテると信じてた思春期→ 4ヶ月前 replyretweetfavorite

restart20141201 歳取ったせいか、 サラダ記念日の一首二首で グッと感動するなぁ。 いまのスタイル、いまの役者で また世に出してもいいね。 俳句ブームでもあるし。 https://t.co/9D23ZcXAWS 4ヶ月前 replyretweetfavorite