蘭ちゃんへ
こんにちは!
東京の3月は、雪が降ったかと思うと同時に桜の開花宣言もされたりと、ここのところの混乱ムードが天候にも出ていました。やっかい。
桜が咲く時期には、いろんなところで「あら、いい名前ねー」と褒められます。今年も何度か褒められましたが、実は名前にそぐわず春はちょっと苦手です。やっかい。
さて、前回、蘭ちゃんはいちばん大事にしているものが「自由」で、人に会ったときに「ひとりでいられる人かどうか」を見ている。と教えてくれました。
もうひとつ前の日記では「“自分ひとり”の言葉をもっている人に惹かれる」と書いてあったので、言葉と孤独はセットで、自由と孤独もセットなら、蘭ちゃんにとって「自由」と「言葉」はもしかしたらとても似ているのかもしれないね。
*ー*ー*
サクちゃんにとって「自由」ってどういうものですか?という前回の蘭ちゃんからの質問につながるので、このまま自由について書きます。
わたしにとっても「自由」はいちばん大事なものです。
蘭ちゃんが以前経験したように(つらかったねえ)、不自由さを愛情とつなげる人もいるね。それってきっと、「自由にしたら自分とは一緒にいてくれないかもしれない」という不安からきているのだと思います。「友達だよね」「恋人同士だよね」と形をつくることで「だからこうする(またはしない)べきだ」という考えで縛るのかもしれない。
でも、「自由を奪ってでも一緒にいたい」というのはやっぱりしんどくて、「自由にした結果一緒にいたい」と思える人じゃないと難しいよね。
あと、わたしは「自由」と「ずっと」をいっぺんに望むのも難しいと思っていて、その理由は、わからないから。
自由でいた結果、一緒にいるときもあれば離れることもあるかもしれない。先のことはわからないから「ずっと」という約束はできない。だから、「わからない」を前提とすることも「自由」の一部だと思っています。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。