自由」とは、壁に囲まれた個人の領域のようなもの | 3

「人間関係の苦労や悩みはどんなところに生まれますか?」というサクちゃんからの問いかけを受けて、今回、土門さんは「わたしにとっていちばん大事なもの」は何かを言語化し、それに答えようとしています。タフなラリーはどこまでも続く。そして、皆さんお待ちかねのオマケ情報は『映像研には手を出すな!』について。なるほどなるほど、今回の文章を読めばその通りと、首肯しきりです。(毎週火曜日更新!)

サクちゃんさま

こんにちは。京都は朝から晴れたり曇ったり。狐の嫁入りです。
東京はどうでしょうか。

「蘭ちゃんは誰かに会ったとき、その人の何を見ていますか?人間関係の苦労や悩みはどんなところに生まれますか?(考えるのがしんどければすぐに答えなくても大丈夫です)」

サクちゃんの質問を読み、考え込んでいます。この問いについて、これまでそんなに考えたことがなかったから。とてもおもしろい質問ですね。これに答えるために、まずは自分にとって何がいちばん大事なのかを、改めて言語化してみようと思いました。

わたしにとっていちばん大事なものは「自由」です。
「自由」と一言で言っても、イメージする程度の差があると思うのですが、わたしが切実に求めているのは、「自分の考えや欲求を否定されず、自分の行動を阻害されない」というレベルの「自由」です。もちろんそれは、わたしが法律や他者の「自由」を侵害しないという前提の上で成り立っています。

とにかく、自分にとっていちばん大事なのが「自由」なのだから、大切な人の「自由」もこれまたわたしには大事なものなのです。もしその人にとって「自由」がそんなに大事なものじゃなかったとしても、わたしにとっては善いものなのでぜひ守りたい。
だから、お互いの「自由」を尊重し合う。
おそらくこれが、わたしが人間関係でもっとも大事にしているものだと思います。

ー・-・-

逆に言えば、「お互いの『自由』を尊重し合う」ことができなくなったときが、人間関係において苦労や悩みを感じるときなんですね。
たとえば一方の「自由」が一方の「自由」を侵害することなんていうのがそうです。

むかし仲の良かった友達とけんかをしたことがありました。理由は、わたしが彼女以外の子と遊んだこと。彼女は、わたしが彼女とだけ遊ぶことを望んでいたのです。

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サクちゃん蘭ちゃんのそもそも交換日記

土門蘭 /桜林直子

東京でクッキー屋さんをしている「桜林直子(サクちゃん)」と、京都で小説家として文章を書く「土門蘭(蘭ちゃん)」は、生活も仕事も違うふたりの女性。この連載は、そんなふたりの交換日記です。ふたりが気が合うのは、彼女たちに世界の「そもそも」...もっと読む

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