捨て本

修業はいらない

ホリエモンがこれまで、何を捨て、その先に残った、本当に大切なモノとは?自身の半生を振り返った経験を元に指南する、“持たない頼らない執着しない” 新時代の「捨てる」生き方入門。堀江貴文の新著『捨て本』をcakesで特別連載!

<修行>
時間をかけないと得られないスキルは 実はほとんど存在しない。
「下積み」は 既得権を守るための ポジショントークである。

「捨てるべき」モノについて、主に語ってきた。
 ここからは逆に、「捨ててはいけない」モノを、いくつか論じていこう。

 まずは、繰り返し述べた「時間」だ。

 ぼんやりしているだけで過ぎ去り、死へのゴールが、着実に近づいていく。
 無為に時間を過ごすことは、最も愚かしい「ポイ捨て」作業だ。
時間は取り戻せない。誰かに特別に、多く振り分けられてもいない。 
 公平で、容赦なく、すべての人に与えられた有限の資源だ。 
 時間とはすなわち、命である。

 時間を無駄に使う人に、本当の幸福はないし、経済的な成功もない。
「やりたいことがない」からと誰かの言いなりになったり、うまくいっている人の足を引っ張ったり、罪のない人を貶めたり、ネガティブなことに時間を費やしている人を見ると、基本的には僕は無視するが、心のなかでは、なんてバチ当たりなんだ……と思う。

 思考を良質な情報で埋めて、最適の方法を選び、余分なモノを捨てて、身軽になって目的へ近づいていく。
 誰にでも、できることだ。
 そうすれば有限な時間は、限りなく無限へ近づき、最大化する。
 何を持つか? ではない。
 どのように時間を使うか? という意識に、全神経を傾けてほしい。
 迷ったら時間の早い方を選ぶ。これが鉄則だ。
 早く着手すれば、ミスしたときのリカバーも早く済む。多くのビジネスの経験で得た教訓のひとつだ。

「急がば回れ」という諺がある。あながち間違いではない。
 目的達成のために回ることで、スティーブ・ジョブズが語るところの「点と点」がつながる偶然が起きることもあるからだ。
 でも、時間を費やせばいいというわけではない。
 正しくは 「考えながら急いで回れ」 だ。

 目的のために最適の選択は何だろう? と考えて、行動しよう。
 時間をかければ成果が高まるという考え方は、そもそも時代に合っていない。リスクリワードの意味でも、「時間をかける主義」は、不利を生むだろう。
 何をしたいのかが定まれば、すぐ行動だ。
 動きだしが早ければ、きっと回り道よりも効果の高い、近道が見つかる。

 著書などで、僕は近年「修業はいらない」と唱えている。
 修業は、まぎれもなく時間の浪費だ。

 別のところでも書いているが、寿司屋の修業を例に取る。

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捨て本

堀江貴文
徳間書店
2019-07-30

この連載について

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捨て本

堀江貴文

良くも悪くも、あなたの持ち物は重くなってはいないか。 大切にしていた「はず」のモノで、逆に心が押しつぶされそうになってはいないか。 だから、ビジネスも人生も「捨てる」ことからはじめよう。 ...もっと読む

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