成功者に「好き嫌い」を持ち込まずに学ぶ
成功者がなぜ成功したのか、その要因を知りたいと多くの人が思う。そのとき人は、本やセミナーなどで彼らの思考と行動を学ぶ。それは1億円プレーヤーも同じだ。
しかし凡人は、そこに「好き嫌い」という感情を持ち込んでしまうがゆえに学べなくなる。現実問題、ムカつく人から学ぼうとは思わないだろう。
実際、成功者が現れると「どうせ詐欺まがいのことをしたんだろう」「そのうちダメになるさ」とディスる人は必ず現れる。
あなたの身近にも、たとえば同僚が先に昇進したとき、「なんであいつが」「会社は見る目がない」と言う人がいるかもしれない。そしてそんな人は、昇進した同僚が裏側でどのような努力をしていたか、調べて真似しようとはしない。
かように嫉妬・怒り・反発といった感情は、人の学習能力を下げてしまう。
そんな状態に陥らないための方法として、「その人の人格」と、「その人がやっていることの価値」とを、切り離して捉えることを推奨したい。
かつて毛嫌いされた「ネオヒルズ族」から学べること
かなり以前ではあるが、六本木の高層マンションなどに住む、ネオヒルズ族と呼ばれる若いネット起業家たちが話題になったことがある。
彼らの発言や行動は非常識で型破りなので、「生意気だ」「ムカつく」という声は多く、いわゆる炎上もよくあった。
特に旧世代からは毛嫌いされたものだ。「そんなものは虚業だ」「調子に乗っている」と苦々しく感じていた人は多かったと思う。
そうやって彼らの人間性に注目すると、怒りや嫉妬に支配され、批判するだけで終わってしまいかねない。しかしそれではもったいない。
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