きれいごとを言っていれば「安全・安心」
新世代1億円プレーヤーの多くは、ブログやSNSなどを駆使して情報発信している。その結果、周囲から反感を買って絡まれたりするなど、根強いアンチがいることも少なくない。
しかしそれは、単にネット上で意見を述べているから、という理由だけではない。きれいごとではない、世の中の残酷な真実をズバリと指摘するからだ。だから「そうではないと信じたい人たち」の心にグサリとくる。
典型的なのが「カネがあれば何でもできる」というような“過激発言”だ。
当然、多くの人が「いや、愛や友情、才能や情熱は、お金では買うことはできないだろう」などと反発し、SNSのタイムラインは炎上する。
一方、旧世代1億円プレーヤーは、世の中の反感を買うような発言をしない。
彼らは自分や自社の評判を非常に気にするため、そんなことを言っていちいち敵をつくるくらいなら、何も言わないほうが良いと考える。
前述のお金の例で言えば、旧世代ならこう言うだろう。
「お金で買えないもののほうが大切だ」
彼らが書く自己啓発書を見ても、「友情を大切にしなさい」など、誰も異を唱えようがない「ふんわりとした発言」が多い。
誰も反発し得ないような「きれいごと」を言っておいたほうが、自分に非難の矛先が向かないので安全・安心なのだ。
批判や炎上は価値を生む源泉である
しかしこれを「世の中の真実」として掘り下げて考えてみるとどうだろう。
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