新世代1億円プレーヤーは基本的に他人の話を聞かない
旧世代1億円プレーヤーは、人の言うことを素直に聞く姿勢を重視する。
パナソニック創業者の松下幸之助氏も「素直であることの大切さ」を説いていたし、アメリカの古い成功法則にも「とにかくYESと言え」があるなど、人の話をよく聞く素直さは成功の必須条件だった。
一方、新世代1億円プレーヤーは、基本的に他人の話を聞かないし、相談もしない。一応話を聞くことがあっても、参考にする程度でそのとおりにすることはほとんどない。「はい! わかりました!」などと、表面上は素直に見えるが、内心は唯我独尊といった感じだ。
彼らは「わがままに生きていい」と思っている。
誰の指図も受けない。自分がすべてを決める。誰にもごちゃごちゃ言われたくない。
だから裸の王様になるかもしれないけれど、それがどうした。
そんな自己中心的な生き方でいいと思っている。
「それじゃ社会は回らないよ、周りの声も聞かないと成長しないよ」と感じるかもしれないが、問題はない。なぜなら、わがままに生きる勇気のある人はそれほど多くないからだ。
実際、大きな成功を手にしている人は、わがままなタイプが多い。たとえば最近ではテスラやスペースXの事業で有名になったイーロン・マスク氏などが挙げられる。
実際、彼は不可能とも思える指示や矛盾した要求を大真面目にすることで有名だ。
たとえばテスラでは「新工場を4か月で立ち上げろ」とマスク氏から命令が下るのだとか。また、宇宙開発事業を行うスペースX社では「ロケットの部品のコストを10分の1にしろ」などといった無茶な要求ばかり。それで「できません」と言えばクビが飛ぶだけだ。
そして、「プリウスの2分の1の燃費なのにポルシェより速い、セダンなのにミニバン並みのスペースがある車をつくれ!」などと、車の世界の常識ではそれぞれの要求が両立しないような条件を出す。
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