好きなことを、好きなだけする毎日
僕の日常生活はというと、ひと言で言えば「好きなことをしている時間が大半」の毎日です。
今はフランスのパリに住んでいて、だいたい月1くらいのペースで日本に行きます。
パリでは、たいていは家でゲームをしたり、映画を観たり、マンガを読んだりして過ごしていて、週1ペースでYouTube動画も配信しています。といっても、お酒を飲んで好きにしゃべっているだけの動画なんですけどね。
そうしているうちに耐えられないくらいお腹が減ったら、何か料理して食べます。
別に空腹になるまで我慢しているわけではなくて、ゲームとかマンガに没頭していると、気がついたら時間が経っているのです。そこでお腹が減っていることにも気づいて、パスタとかを作って食べるというわけです。
以前、友人が「舌を肥やすな、飯がマズくなるぞ」なんて言っていて、そのとおりだなと思いました。
たしかに、おいしいものを食べれば食べるほど、普通のものを食べたときに、特に「おいしい」と感じなくなります。
言い換えれば、「おいしい」と思える瞬間が格段に減るわけだから、幸せな時間も減ります。おいしいものを食べようと思ったら、お金もだいぶかかるようになってしまいます。
でも、僕は極限までお腹が空いてから食べるので、たいていのものはおいしく食べられます。小さなことですが、そういうところでも、僕は幸せを感じる時間が多いんじゃないかと思います。
こんな感じで、特に予定もなく家で楽しく過ごすというのが、僕のパリでの日常です。
誠意を持って時間を使うと約束の時間に遅れる
一方、日本にいる間は、毎日、何かしら予定があります。
知人や仕事関係の人に「いつからいつまで日本にいる」と伝えると、たいていは「じゃあ会いましょう」「打ち合わせしましょう」「飲みましょう」という誘いが入って予定が埋まっていくので、日本では「何もない日」がありません。
もし突然、予定が空いたらどうするかというと、東京の家に帰ります。家ならパソコンで映画も観られるし、マンガも読めますからね。
打ち合わせ時間の使い方は僕なりに工夫していて、「日中」「夜」「深夜」と3つの枠に分けて、ひとつずつこなしていきます。
僕の本を読んだことがある人は知っていると思いますが、僕は約束の時間に遅れることがよくあります。遅刻する理由については後ほど説明しますが、自分なりに誠意を持って時間を使っていると、結果として遅れてしまうのです。
たとえば予定が4つあったとすると、最初に2時間遅れた場合、玉突き式に2時間ずつ遅れます。すると、すべての打ち合わせに「すいません、遅れました」と言って登場することになりますから、さすがに罪悪感が生まれます。
結果的に4倍、悪いことをした気分になるのです。だから以前は「日中」の前に「朝枠」も用意していたのですが、さすがにそれはやめました。
「どんなときでも、与えられた時間の中で、最大の価値をつくる」
これが、僕の時間についての基本的なセオリーです。
もしかしたら、一般的な時間常識とは少し違っているのかもしれません。でも、自分に正直に生きて、なおかつ相手にきちんと価値を与えることを考えたとき、こうやって行動することが僕にとっては一番重要だったのです。
友達や仕事相手の人も、そんな僕を理解してくれて、いつも遅刻につき合ってくれるんじゃないでしょうか。
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