晩酌歳時記

第三十回・芋茎

食べたことのないもの、飲んだことのない酒がまだまだたくさんあると思うと、「生きねば。」と思う。そんな佐藤和歌子がお届けするショートコラムです。芋嵐、芋の秋、芋の露……芋にまつわる季語はたくさんありますが、俳句の「芋」はじゃがいもでもさつまいもでもなく、里芋。

 食べ物を、よく貰います。周囲の人たちが親切なのか、私が「くれ」という顔をしているのか。つい先日も、編集者と打ち合わせをしていたら、
「サトウさん、イモガラ要ります?」
 え、いいんですか。ありがとうございます……。あれ、イモガラって何だろう。
 手渡されたビニール袋の中には、茶色っぽい紐のような物体が掌サイズに束ねられていました。

芋茎・ずいき—里芋や蓮芋の葉柄。アクを抜いてから、酢の物や煮物、炒め物などにして食用する。芋茎の収穫は主に夏に行われるようだが、俳句歳時記では芋と同じ秋季に分類されている。芋茎の皮を剝いて天日で乾燥させたものを「芋がら」という。

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晩酌歳時記

佐藤和歌子

季語と晩酌をテーマにしたショートコラム。月四回更新(毎週木曜、第五はお休み)。

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IAmemiya 佐藤和歌子さんのケイクス連載、今回はずいき!あの食感、大好きです。“@wwwac_1980: 〈告〉” 5年弱前 replyretweetfavorite