金色のカードが「すごい」と言われた時代は終わった
旧世代1億円プレーヤーがお金を使う対象と、新世代1億円プレーヤーがお金を使う対象の違いでわかりやすい例のひとつがクレジットカードだ。
旧世代1億円プレーヤーは、クレジットカードにステータスを感じる。
これは彼らが過ごした時代環境として、クレジットカードが所有者の地位やランクを表現していたことと無縁ではないだろう。
まだクレジットカードがあまり普及していなかった頃、支払いの際に取り出したカードが「金色」というだけで「すごい」と思われた時代を旧世代はリアルに体験している。
そのため彼らは今でも、年会費が高くてもゴールドカードやプラチナカードを複数枚所有していることが多い。かつてはプラチナカードやブラックカードのインビテーション(招待状)が来ただけで、誇らしくて自慢する人もいた。
一方、新世代1億円プレーヤーは、クレジットカードの保有率が8割(JCB調べ)を越える時代に生きている。
さらには、QR決済、スマホ決済、電子マネーなど、決済手段が多様化した昨今では、クレジットカードが何色だろうが、どうでもよくなっている。
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