ストーカーもDV男も毒親も愛を語る

今回は二つの相談に回答します。親との関係に悩む相談者と、子育てに悩む相談者から、幡野さんはなにを感じたのでしょうか。

書籍『なんで僕に聞くんだろう。』絶賛発売中です。

『なんで僕に聞くんだろう。』(幻冬舎)、が2月6日に発売されました。ぜひ連載とあわせてお読みください。


※幡野広志さんへ相談を募集しています。専用フォーム(匿名可)からご応募ください。

こんにちは。
どこにも相談できず、でも誰かに聞いてもらいたくてこちらに投稿させていただきます。 このような内容ですみません。


親への一番の復讐は、自殺することでしょうか。

私は両親と血が繋がっているという事実がどうしようもなく苦しいです。 昔から両親との関係は悪いです。 姉と弟がおりますが、私とだけ良い関係は築けませんでした。

昔から、どんな話し方をしても、話し方がキツい、お前は人間の心がない、だから友達もいない、などと言われてきました。
干渉も激しく、何をするにも事細かに報告を求められ、進路や受験に関しても様々なことを言われました。
目指していた大学に落ちた時に、落ちてよかったんじゃない、と言われたり、先に試験結果を見られたり、不信感を抱きながら生きてきました。

私は教師を目指し、講師として勤めながら試験勉強をしているのですが、先日、親から、お前みたいなやつは教師にはなれない、子供を心の底から可哀想に思う、と言われてしまいました。
また、試験に落ちてあたりまえだ、とも言われました。 今まで色んなことを我慢してきましたが、突然耐えられなくなりました。 悲しいです。
憎いです。 私はよく出来た娘で、望むような子供では、なかったかもしれないけど、どうしてここまで責められ否定されるのか辛い気持ちでいっぱいです。

そこで私は両親に復讐したいと思ってしまいました。
気軽に自殺をする、なんて言ってはいけないことだとは理解しています。
でもどうしても復讐したい、苦しませたいと思ってしまいました。
両親には、娘を自殺させたという事実を背負わせ、また私たちは外から見たら仲の良い家族を演じれているため、近所の世間体等社会的ダメージも大きいと思います。

一番の復讐は、やりたいことをやって親をわすれるくらい幸せになることだ、と言われるかもしれません。
ですが、私の両親は、自分たちの育て方がよかったからだと思うと思います。 私は永遠に苦しんで欲しい。

子供が親に復讐するなら、一番どのような方法がいいのでしょうか。

このような不快な内容ですみません。
最後まで目を通していただき、ありがとうございます。

(A  22歳 女性)

5歳の子どもの母親です。おそらく、こういう質問はたくさんきていると思うので申し訳ありませんが、送らせてもらいます。

子育てをしんどいと思いだしたのは、子どもが4歳になってからでした。
新生児期は、よく寝てくれる子だったので、今思えばワンオペ以外そこまで苦労したこともありませんでした。2、3歳はとにかくかわいいだけで過ぎていったと思います。
でも4歳くらいから、大人びた性格もあってか、私と口喧嘩することが増えました。私のマネをして使ってくる言葉に、大人気なくイラだち、手をあげたこともあります。旦那には言えません。
「これは虐待だな」と自覚しながら、ひどい言葉が止まらなくなります。5歳の子に、どうしてそこまで言う必要があるのかと思いながらも、一度怒ると止まりません。
「ママ、私のこときらいなの?」と、涙を目にためて言われたときは、ふたりで抱き合ってわんわん泣きました。5歳だけど、この子にだって尊厳があるんですよね。私は、親になるべき人間じゃなかったと思います。
夜眠っている子どもの顔を見て、明日は怒らず過ごそうと思っても無理です。一瞬で沸点になります。
子どものこと、もちろん愛しています。毎日そのことも伝えています。子どもも、そう思ってくれていると思います。だけど、私のしていることは、親として人として、真っ当なことなのか全く自信がありません。

(たけのこ 女性)

いつもたくさんの相談が届くんですけど、どの相談に答えるかいつも悩むんですよ。ぼくは日常でまったく悩みを抱えずに死にかけていて、悩み相談の連載でどれに答えるか悩むってけっこう皮肉めいた話ですよね。

ハンバーグも寿司もうどんもパスタも、なんでもあるようなファミレスのメニューの中から選ぶのを悩むというものにすこし似ているんですけど、相談文に目をとおしていると、ファミレスメニューの宣伝文とは違う切実さにいつも胸が痛くなるんです。

Aさんとたけのこさんの相談のどちらかに答えようか最後まで悩んでいて、ラーメンとチャーハンのセットみたいな感じで一緒に答えてしまえばいいやって書き始めたけど、編集者さんにはなにも伝えていない上に、締め切りを大幅に遅れているのでかなり心配です。ラストオーダーがとっくに終わってるのに、メニューにない注文をしてくるような迷惑な客みたいなことをしています。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。

幡野広志

写真家・幡野広志さんは、2017年に多発性骨髄腫という血液のガンを発症し、医師からあと3年の余命を宣告されました。その話を書いたブログは大きな反響を呼び、たくさんの応援の声が集まりました。想定外だったのは、なぜか一緒に人生相談もたくさ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

naoyaisize 久しぶりにいいコラムにあった。 11日前 replyretweetfavorite

yu_n_ki 読めてよかった。胸にきざむ 11日前 replyretweetfavorite

tm04__htk これ、すき https://t.co/rtX6f21ZQM 22日前 replyretweetfavorite

mdhrsm |幡野広志 約1ヶ月前 replyretweetfavorite