──「ワークマンプラス」が絶好調です。
今後の出店は、フランチャイズも含め全てワークマンプラスで出します。ただ、最も大事にしているお客さまは「プロの職人」。これはブレません。あくまでも、プロ向け商品のお店であって、一般の方が求めるカジュアルな商品は、プロ向け商品の派生です。
──ヒット商品の生み方は。
どちらかというと、ヒットを狙って商品を作るというより、お客さまが商品を見つけてくださって、突然ヒットが生まれるということがほとんどなんです。
例えば、2019年に店舗で急に在庫がなくなったものに「綿かぶりヤッケ」があります。これは、溶接や塗装をする職人が、火花が散っても服が燃えないように着る上着で、商品としてはマニアックなものでした。
なぜ売れたのか調べてみると、一般の人が高級ダウンを着てキャンプをするとき、「上着が火の粉で燃えないように、ワークマンの綿かぶりヤッケを着るとよい」というSNS投稿が拡散されていたんです。数十万円のダウンに穴が開かないなら、1954円は安いものだと(笑)。あまりの売れ行きに商品が足りず、PBでも急きょ生産しました。