「今までは作業服店だったので、ワークマンプラスは『もっと皆さんが着られる商品があるんですよ』と伝えるためのものだった。まさかこんなに当たるとは……」
こう振り返るのは作業服大手、ワークマンの小濱英之社長である。
アパレル業界で苦戦を強いられる企業が多い中、ワークマンの新業態「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」が大ブレーク中だ。ワークマンプラスの1号店は、2018年9月にららぽーと立川立飛(東京都立川市)にオープン。開店初日からレジに行列ができ、商品を買いたい客は立川にある既存の「ワークマン」店舗に流れたほどだ。
ワークマンプラスの店内。Photo by R.S.
「職人の店」をうたうワークマンと異なり、ワークマンプラスは「高機能と低価格のアウトドア・スポーツ・レインウエアの専門店」と銘打った業態だ。プロ向け仕様の高機能・高コストパフォーマンスを売りにしたPB商品を、一般の人でも入りやすいような店舗で買えるようにした。
妊婦や子育て中の女性にヒットした滑りにくい厨房用シューズ。Photo by R.S.
「ランニングを始めたいときに、スポーツブランドで服を買いそろえるのは高くて手が出ない。本格的に始める前に、気軽に買いそろえられる価格帯がワークマンのPB。『初めはワークマンでいいかな』と思わせることが狙い」と、ワークマン商品部チーフデザインオフィサーの北村武士さんは語る。
ワークマンの強みは、プロが購入するような高品質の商品を低価格で提供することだ。安さを実現するためには秘訣がある。
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