書籍『なんで僕に聞くんだろう。』絶賛発売中です。
『なんで僕に聞くんだろう。』(幻冬舎)、が2月6日に発売されました。ぜひ連載とあわせてお読みください。
※幡野広志さんへ相談を募集しています。専用フォーム(匿名可)からご応募ください。
辛いです。友達が欲しくていつの間にか周りに意見を合わせている自分が嫌になります。私の周りは写真だったり、ダンスだったり、文章だったり、そういう芸術っぽいことで自分を表現することがバカにされます。
全力で目標に向かって努力することが笑われます。私もついこの前までそうでした。
夢ができました。頑張りたいと思いました。今までバカにしてきたことではあったけど、真剣にやりたいと思ったんです。でも、それから何も変わっていません。
皆に合わせてへらへらしているだけ。何で友達が欲しいのか分かりません。そんな風にしてまで手に入れる関係なのかも、そもそもこれが友達なのかも。一人になったときに自己嫌悪で気持ち悪くなるし、色々考えてしまいます。
努力なら一人でもできるはずなのに、体が動きません。こんな状態になってしまうということは、頑張りたいという気持ちが嘘なんでしょうか。諦めた方がいいんでしょうか。最近は皆といるのが苦しくて距離を置くようになりました。
幡野さんの写真展にこの前行かせて頂きました。ありのままを写した写真と何も飾っていない言葉に胸が暖かくなりました。私も幡野さんみたいに本音で生きたいです。ぐちゃぐちゃな文章でごめんなさい。どうぞよろしくお願いします。
(無 14歳)
高校生や大学生や社会人になったり、成長して大人になれば夢をバカにされなくなるかといえばそんなことはなくて、夢というのはずっと誰かからバカにされつづけます。ちょっと納得できないことかもしれないけど、それが事実だとぼくはおもいます。
もうこれは仕方ないことだとおもいます、そういうことに悲しんだり、怒って社会を変えることも大切なんだけど、きみはもう夢や目標が定まっているから、バカにされる波をのりこなして、夢に向かって進んでしまった方がいいです。ザッパーンって波を直撃していたら疲れるから、浮き輪に入ってのりこなすぐらいがちょうどいいよ。
バカにする側はバカにしたいものだから「都合の悪いことから逃げてる」っていいだすけど、都合の悪いことからは逃げましょう、当たり前です。
ぼくも写真家になりたいと決めたころは、周囲の人にとてもバカにされました。真剣に考えて努力していたけど結果を出していなかったから、バカにされても言い返せなくて、とても悔しいおもいをしました。きみとおなじように自分を疑ったり、諦めようとした時期もありました。
いま振り返れば、結果は出せていなかったけど進んでいる道のさきに結果がちゃんと待っていたから、じつは順調だったんだけど、未来になにが起きるかなんて誰にもわからないのだから、そのときは不安でいっぱいでした。それくらいバカにされるというのは恐ろしいことなんです。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。