ミッチー・サッチー騒動から20年
1999年に勃発したミッチー・サッチー騒動は、年をまたいだ長期戦になったので、今年は騒動から20年のメモリアルイヤーということになる。あの騒動には大量に脇役が登場したが、ザ・バンド『ラスト・ワルツ』のように、ゲストが入れ替わり立ち替わり登場するスタイルだったこともあり、視聴者はなかなか飽きることがなかった。浅香光代と野村沙知代の口喧嘩がここまで長期化したのは、このゲストの小出しっぷりが肝。今ならSNSで関係者からの賛成・反対が一気に噴出し、くだらない口喧嘩としてあっという間に消費されたはずである。
【踊りの師匠】【女剣劇の旦那】【ブラック・シープ】
大きな図書館に行ったら、野村沙知代の本が5冊並んでいたので、その5冊を借りて読みふけることにした。まずは、例の騒動を振り返る『I am サッチー』(バウハウス)。Wikipediaを読めば、騒動の経緯が事細かに記されているが、この本ではあえて、喧嘩した側の登場人物を実名以外の呼称で記し、なぜか【 】で囲んで表記されている。
あなたたちの名前を自分の本に記すのも虫酸が走る、と言わんばかりの対応だが、並べてみると【女剣劇】【元スケート選手】【骨董屋の女主人】【旅行代理店の男】【二人の病んだ女】【整形外科の院長】【踊りの師匠】【女剣劇の旦那】【野村家に出入りしていた地元の酒屋の主人】【落合博満さんの女房殿】【黒幕】【ブラック・シープ】【ヘボ評論家】【十勝花子】などとなる。時折、具体名が混ざり込んでいる。浅香光代のことか、渡部絵美のことか、くらいまではわかるのだが、【骨董屋の女主人】からの呼称はほとんど思い出せない。この手の強烈なキャラクターが日替わりで登場したのだ。
特攻隊兵の遺書
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