週刊東洋経済
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花粉症・アレルギーに克つ#10】子どものアレルギー、治療と予防の新常識
「今までの悩み、苦しみはいったい何だったのか」
子どものアレルギーをめぐり、母親たちのため息が聞こえてきそうな大転換が起きている。
「今までの悩み、苦しみはいったい何だったのか」
子どものアレルギーをめぐり、母親たちのため息が聞こえてきそうな大転換が起きている。
これまでは卵や牛乳などを避けることが、食物アレルギー予防の通説だった。しかし「原因食物の除去が逆にアレルギー患者を増やした可能性がある」(国立成育医療研究センターアレルギー科医長の大矢幸弘医師)。実際に小・中・高校のすべてで食物アレルギーの罹患率は増えている。
さらには「完全除去するほど、体が過敏に反応する傾向がある」(昭和大学医学部小児科学講座の今井孝成医師)。アレルギー症状が複数同時に現れるアナフィラキシーの発症は、10年前と比べて小学生の場合は4倍まで膨らんでいる。
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この連載について
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「経済はドラマチックだ。」 日々、あふれる経済ニュース。じっと眼をこらすと、そこには挑戦や成功、葛藤や挫折があります。私たちは人々が放つ熱を記事にし、お伝えしています。週刊東洋経済でしか読めないストーリーがあります。 この連載では、週...もっと読む
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日本で最も古い週刊誌です。「今」の本質を掴むためには全体を俯瞰し、長い時間軸のなかで問題をとらえる視点が欠かせません。週刊東洋経済は日本と世界の経済を120年以上、愚直に見つめてきました。戦前戦中の言論抑圧時代も社是である自由主義の立場を崩すことなく貫いてきました。年月を重ねているからこそ、読者の信頼に応える記事を作り続けている自信があります。