離婚したければどんどん離婚しましょう

難病を抱える夫が、上司から勧められた胡散臭い医療法を受けようとしていることに悩んでいる相談者。インチキ治療だとわかっていたとしても、その立場だったとしたらきっと受けてしまうと思うという幡野広志さん。その真意は?

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主人が3年前からある難病にかかっています。

難病ですが、薬を飲みながら仕事もして普通の生活が送れています。

今日、職場の上司から病気で困っているなら…と上司が通っている治療院を勧められたそうです。

聞けばその治療院の代表が2~3分体に手をかざすだけで良くなるそうです。あるあるですが、癌が治った人もいるそうです笑

どっからどう見ても怪しさしか無いので、私も主人に話をしたのですが、そんな変なものでも病気が治るなら行きたいし、この気持ちはお前にはわからないと言われました。

3歳の子供もいますし、説得は続けていくつもりですが、私が理解してくれないと勝手に行ってしまいそうで不安です。私自身が宗教三世で苦労したのもあり、万が一、主人がはまってしまったりする事があれば離婚も考えています。

主人の目を覚ます方法はあるのでしょうか?



(匿名希望 37歳 女性)

2~3分だけ体に手をかざして治るなら、その先生の手から放射線が出ているのかもしれません。名前がわからないからアトム先生って呼びましょう。

放射線治療ってぼくがやったときは1日に2~3分でした、それを40日間ぐらい。ぼくの場合は効果がとてもあって、病気になった後に下半身が麻痺してしまったのだけど、いま歩けているのは放射線治療のおかげです。

放射線は体に限度量があるのか、ぼくはもう受けることはできません。だから病気が進行してまた下半身に麻痺がおきるような状態になったら、もう歩けないんですよ。

そうなったとしても、ぼくはアトム先生のところにはまず行かないでしょうね。冷静に考えればまず治療効果はありません。ガンが治った人がいたというのが本当だとしても、標準治療と並行していただけでしょう、都合よくいいとこ取りしてるだけです。そもそもガンが治ったという謳い文句はインチキ治療の代名詞みたいなものです。

ぼくならアトム先生のところには行かないけど、もしもぼくがあなたの旦那さんの立場だったら、ぼくはたぶんアトム先生のところに行くとおもいます。いきなり意見が180度変わっちゃいましたけど、価値観だけでなく環境が違いすぎます。

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幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。

幡野広志

写真家・幡野広志さんは、2017年に多発性骨髄腫という血液のガンを発症し、医師からあと3年の余命を宣告されました。その話を書いたブログは大きな反響を呼び、たくさんの応援の声が集まりました。想定外だったのは、なぜか一緒に人生相談もたくさ...もっと読む

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コメント

salspi1970 真っ暗な舞台に思わぬ方向から一本のスポットライトがビカーッと射すように、新しい視点の投下に毎回唸らされるなあ。https://t.co/OxFBVxi7aj 7ヶ月前 replyretweetfavorite

like_a_rhino 旦那さんにとっても、病からの孤独を救ってくれるのが、インチキ療法ではなく奥さんなのがいちばんなんだろうけど。 7ヶ月前 replyretweetfavorite

_tanshio タイトルとはかけ離れてるけど、民間医療は本当に邪魔なので消え去ってほしい 7ヶ月前 replyretweetfavorite

togi_r0 https://t.co/wBGt2ShAAE 7ヶ月前 replyretweetfavorite